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THE WITCH OF BERKELEY - LIVE
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THE WITCH OF BERKELEY - LIVE
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解説 - THE WITCH OF BERKELEY - LIVE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2019-12-25 23:25:44)

NWOBHM特集の常連バンドで、英国はマンチェスター出身。後にTYTAN、AC/DC、DIO、マイケル・シェンカー等々、様々なバンドに参加する渡り鳥ドラマー、サイモン・ライトが在籍していたことでも知られる4人組、'80年発表のデビュー作。
堂々メジャー・リリースなのに、レーベルにレコーディング費用をケチられたせいで地元でのクラブ・ギグを利用してのライブ録音を余儀なくされるという、駆け出しバンドの悲哀が伝わってくるエピソードとセットで語られる機会の多い本作ですが、必ずしもそれがマイナス方面にばかり作用しているわけじゃないことは、一発録りのハンデをものともしないメンバーのタイトな演奏力と、冒頭の「AⅡZ!」「AⅡZ!」コールに始まり、⑧における熱の篭った掛け合いに至るまで、観衆のホットな盛り上がりにも後押しされて終始高いテンションをキープし続けるイキの良い本編を聴けば明らか。
オカルティックなアートワークやアルバム・タイトルに反し、ノー・ギミック且つシンプルに突き進むサウンドからは、暗さやオドロオドロしさといったパンチの効いた個性は感じられないものの、印象的なコーラスをフィーチュアした疾走ナンバー⑥、緩急を盛り込み劇的に展開する⑦等のカッコ良さには間違いなく胸が熱くなるモノがありますよ。あと再発盤にはボートラとして1stシングル“TREASON”が収録されていることもポイント。ラーズ・ウルリッヒ編纂『NWOBHM ’79 REVISITED』でも取り上げていた、攻撃的なGリフを全面に押し立てて疾走するこの名曲聴きたさに、こちとら本作を購入したぐらいで。
いまいち冴えないバンド名で損してる気がしますが、良い作品ですよ。




2. 失恋船長 ★★★ (2020-03-31 20:42:02)

デイブとゲイリーのオーウェンズ兄弟が中心となり結成されたNWOBHMバンドのデビュー作。デビューがライブ盤という、何とも言えない環境下のリリースに、上手く言えないのですが悲哀を感じさせるのがポイント。
AⅡZ!コールに押されSMOKE ON THE WATERみたいな曲が始まったときは、あれっとなるのだが、聴き進むにつれ独自性をアピール。英国的な憂いと煮え切らないメロディ、そしてリフワーク一発で押すわけではない展開に懐の深さを垣間見ます。

いかんせんライブ録音な為に、バンドの全容というのか、良くも悪くも実力が判明してしまい、イマイチ跳ねあがらないのだが、憂いのあるパートとハードなバッキングとの対比が絶妙な③あたりからグイグイと感触もよくなり、ライブの臨場感がプラスに作用、このギミックなしの構成に、バンドの真骨頂というのか等身大に魅力に触れ、俄然応援したくなります。
尻上がりに燃えるステージ、ダイナミズムの欠ける録音の中でも、彼らの熱気が伝わってくるような感覚に落ちるのが面白い。ギターがハードに弾き倒すインストナンバーの④も熱いエモーションを滾らせている。だからよーしゃいくぞーと言わんばかりの⑤に燃えあがるのです。

片乳ポロリの魔女と全裸の子供が魔法陣の中心に陣取るアートワークも今となっては発禁ものかもしれないが、2008年にはポリドールから国内盤もリリースされた一品(貴重なシングル盤など5曲追加はありがたい)。NWOBHMを支えたバンドの慧眼の士。次の一手&ライブ盤しか出なかった為にイマイチ認知度があがらないのだが、英国的な憂いのあるハードサウンドをお探しの方なら大いに楽しめるでしょう。



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