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SENSITIVE (1991年)
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SENSITIVE
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解説 - SENSITIVE
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2020-01-29 23:32:30)

国内盤の帯には《一体、お前らは誰なんだ?!》の惹句。アルバム制作にまつわる「バレンタインデーの午後、北米の閉鎖された製鉄工場跡地で一発録りされた」という眉唾なエピソードから、スパンク(Vo)だの、ナスティー・ガービル(Key)、ビーフ・インジェクター(B)、スクトラム・パウンダー(Ds)、ダーク・ウェスプッチ(Vo)だのと胡散臭さプンプンのメンバーの名前に至るまで、「正体不明の覆面バンド」として一部好事家の間でちょっぴり話題を呼んだSKRRAP METTLEが’91年に残した唯一のアルバム。
当時はデイヴィッド・カヴァデールやヴィンス・ニールがレコーディングに関与しているなんて噂もありましたが、インターネットで気軽に情報が手に入る現在、調べてみると実際に歌っているのはジェフ・スコット・ソートとのこと(言われてみれば確かに声はそれっぽい)
要はHR/HMにつきまとう「いかがわしい」イメージを敢えて誇張気味にパロってみせた、良くも悪くもシーンが拡散期を迎えた90年代らしい作品であり、演っている音楽はオーソドックスなロックンロール。あらゆる翻訳家から「どうせ訳しても伏字だらけになるから意味がない」と悉く翻訳作業を断られてしまったぐらい、歌われている歌詞は下品なのですが、幸いなことに英詞なのでさして気にならず。また小気味良くキャッチーなHRナンバー⑤や哀愁のバラード⑥を筆頭に、フックの効いたメロディと、メンバーのタイトなパフォーマンスに支えられた収録楽曲の数々からは「どうせジョークなんだからこんなもんで良かんべ」ってな手抜きとは無縁のプロフェッショナルな拘りが感じ取れます。
広い心でお試し頂けましたら、案外楽しめる作品ではないかと。



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