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RITES OF CHAOS (1984年)
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RITES OF CHAOS
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解説 - RITES OF CHAOS
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-01-31 02:45:48)

NWOBHMに触発されたのは間違いないと思わせるフランス産のHM/HRバンドの1st。押して押して押しまくるスピード勝負の楽曲は、垢抜けないイモ臭さがあるにも関わらず、英国でもドイツでもないフランスならではの華麗な印象を抱かせるフレーズも飛び出たりと、強直スピードメタル路線なのに、フランス語の語感が表す温和な空気、そして歌メロの持って行き方なども含め、独自のカラーを持っているのが強い。同時期に活動していたSortilègeあたりを思い出すのだが、ドラマーのボブ・スネイクさんがヘルプで叩いたりと共通点もあり、フランスのメタルシーンの活況と言えばよいのか人材難なのかは分かりませんが、交流があったのは間違いないでしょう。
レーベルは悪名高きエボニーですから、音質云々などの製品としてクオリティは望めませんが、バンドとしての熱量、その技術云々では計り知れない、内に秘めたる野望がエナジーと化し見事に音に現れています。

フランスのメタルシーンは後発で、英国や米国から比べると劣ると目されたメディアの適切ではない情報、今の若い人に信じてもらえないだろうが、ドイツなど第三国扱い、北欧なんて辺境地ですよ。そんな偏った情報のせいで、見誤ったマニアも多いと思いますが、地図を考えればNWOBHMの影響を大陸続きで見れば、フランスなどモロに飛び火するに決まっているのだから、このバンドのような優れたスピードメタル系が登場するのは当然と言える。スピード重視の前のめりの姿勢、どの曲もイケイケドンドンと攻め込んでくる威勢のよさに、これぞヘヴィメタルと膝を打ちたくなる魅力が満載です。

エボニーのカタログは勿論ですが、NWOBHMの歴史的にも優れた一枚と言えるでしょう。この時代に、ここまでの攻撃性をインディーズ系のバンドが携えていたという事実に興奮しますね。



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