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Asterix (失恋船長)


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Asterix

LUCIFER'S FRIENDの前身として有名なバンドによるデビュー作。メンバーはLUSIFERに引き継がれるが、ここではトニー・カヴァナーとジョン・ロートンが鎬を削るツインボーカル体制を敷いている。タイプの違う二人が分け合う曲もあるが、多様性のある楽曲の中で互いの技巧をぶつけ合い切磋琢磨、ガチンコ勝負の行く末を追いかけるのは実に新鮮であり耳を惹くポイント。
欧州的哀愁美とサイケな色合い、そして凛とした佇まいから発せられるアートロックな感性、どこか高尚なのに、突き放すわけではない親しみやすさもあり、ファンキーなグルーブなど、この時代ならではの豊かな感性に支持されたアルバムは聴きごたえ十分。クールなのに熱量の高い濃厚なサウンドを楽しめる。

今作一枚で消え音楽性はLUCIFER'S FRIENDに継承されるのだが、ここではギターが前に出ており、ハモンドオルガンの嵐ではなく軽快なピアノで彩を添える仕様。リズム隊のグルーブのファンキーだったりと、あっちのデビュー作との感触の違いに驚くのだが、根幹に大きな隔たりはないので、LUCIFERのファンなら手元に置いておきたい一品ですね。

それにしてもボートラというのか、シングル盤のシンガーはジョージ・モンローだったりと、個人的にはイマイチこのバンドの本質が掴み取れないのですが、国内盤にはライナーノーツもついているので、その辺りの疑問はフォローされているのでしょうか?読んでみたいですね。

失恋船長 ★★★ (2020-03-20 14:05:36)