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Sing the Wind Sign the Raven / When No Trails (kamiko!)
When No Trails (kamiko!)
Key to December (kamiko!)


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Sing the Wind Sign the Raven / When No Trails

タイトルのロシア表記はСпой Ветер, Спой Воронだ。
正しい翻訳はボクには無理だが、タイトルが意味するところは、カラスの羽ばたきによる風の歌、だろうか。
森メタルフェチのツボど真ん中の世界観にどっぷりと浸ることのできるドゥーミーな森林崇拝ペイガンメタルナンバーだ。
木々の騒めきにも似たザラザラ感のあるギター、高音で切なく奏でる単音の旋律が濃厚な哀愁を感じさせる。
なかなか説明しづらいが、前作にもあった、このバンド特有の装飾音を加えたようなギターソロがこの曲で聴ける。
よく聴かないと判らないかもしれないが、この独特なリズムの旋律が特有のペイガニズムを醸し出してて素晴らしい。

kamiko! ★★★ (2020-11-08 03:54:08)


When No Trails

ロシア産ペイガンメタル2019年作
ロシア語の綴りでアルバム名は「Когда Нет Троп」だ。前作で非常に完成度の高いペイガンメタルを聴かせてくれたが
前作では若干録音状態が弱い面があったが、そこが解消されて、更に深みのあるサウンドに変貌している。
寒々とした針葉樹林を描いたジャケそのまんまの世界観がサウンドに昇華されている!
ギターノイズの音の粒の細やかさと、ほんのりとシンセをレイヤーさせている手法により、森の騒めきにも似た空気の作り方がツボだ。
楽曲構成は非常にシンプルな造りで、美しく浪漫溢れていると同時に、そのコードワークや旋律に深い叙情性が宿る。
このサウンド初体験だと、目立ったギターソロなども少なく、かなり地味なドゥーム寄りHMに聴こえるかも知れない。
このサウンドの魅力は繊細なノイズの束で構成されるギターのリフに、最適なエコー・リバーブを加えて森林の雰囲気を表現している点だ。
そんな森メタル好みの音で、仄かな叙情を醸し出す派手さの無い旋律で聴かせるところが素晴らしいのだ。
細やかな音まで出力できるプレイヤー・スピーカで聴いて欲しい。その音世界に浸ると、寒々とした針葉樹林で大自然を感じながら佇んでいるかのような錯覚すら感じる。

kamiko! ★★★ (2020-05-19 02:22:44)


Key to December

ロシア産ペイガンメタル2010年作
ロシア語の綴りではバンド名は「Янтарные Слезы」、アルバム名は「Ключ К Декабрю」だ。
雪が降り積もる地を、杖を携えた白髪の人物が、光の扉に向かい歩いている、というイラストのジャケ。
見る人によってはジャケがチープだと感じるかも知れないが、騙されてはいけない。
コレはジャケの世界観そのままの、ロシア作品らしい、ボクとしてはどストライクの雪国ペイガンメタルの神盤だ!
ドゥームメタル然としたスローテンポに、ヴァイキングテイストながら寂しげな男臭いヴォーカルが乗るスタイル。
一聴して癖のあるヴォーカルを苦手とする人はいそうだが、コレはペイガンメタルだからこそバッチリとハマる個性だ。
極寒を感じる空間系シンセ、氷のように繊細なアコギ、雪国らしい情緒溢れる旋律で構成されたハイレベルな楽曲が素晴らしい。
特にギターの装飾音を織り交ぜる手法の旋律・リフがたまに登場するが、不思議とペイガニズムの浪漫を感じさせる。
コードワークが素晴らしく、織りなすハーモニーに悶絶すること間違いナシ。非常に美しい旋律に心打たれる筈だ。
マニアックな作品だが、メタルに雪国の情緒・哀愁を求め、かつ質の高い楽曲を求める人はマストだ!

kamiko! ★★★ (2020-05-19 01:58:15)