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HADEON (2018年)
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解説 - HADEON
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1. kamiko! ★★★ (2020-05-31 22:39:41)

オランダ産オールドスクールデスメタル2018年作
オリジナルメンバーはPatrick Mameliのみで、それ以外は全員ルーマニア人になっている。
とはいえ、この人がヴォーカル兼リードギター、作曲の大半を行っているので、他メンバーが入れ替わってもあまり問題ない。
しかし、あまりにメンバーチェンジが多いので、ワリとこの人が中心のワンマンバンドなんだろうと感じる。
おまけに、最近は髪の毛を辮髪にしているようだ。
Consuming Impulse(1989年)、Testimony of the Ancients(1991年)と神盤を連発して当時のデスメタルでは
コレを超える作品はナイと個人的にナンバーワンだったが、次作Spheres(1993年)で大々的にシンセを取り入れ若干空振るも
新たな音楽性に向かってチャレンジする独特な音楽性にかなり期待したものだ。が、解散してしまった。
2009年に奇跡的に復活するが、良い頃の持ち味を掻き消すかのようなモダンヘヴィ的なサウンドに何も良さを見出せず
その後2作品もコレジャナイ感が満載なボクとしては残念な作品となり、もう追いかけるのは終了、と思っていたところ、
忘れた頃に突如この作品をリリースですよ。全く期待せずに当時はゲットしたんですが、コレは!!素晴らしい。
本当のところは、神盤2作品の路線を再現して欲しかったんですが、コレはSpheresで新要素を予感させた、その次の作品という
イメージに近い内容だ。もはやバンド名(ペスト・疫病)のイメージとは全く異なるサイバーデスメタル的な作品だ。
とはいえ、決してインダストリアルに音処理がされているのではなく、3rdの頃のギターの音で、楽曲構成でサイバーを思わせる内容だ。
当時の神盤を超えたとまでは言えない内容だが、Patrick Mameliの新たな挑戦を感じさせる音楽性で、特にギターソロがスゴイ。
決して速弾きがスゴイというのではなく、このサイバー世界観を感じさせる摩訶不思議な旋律のギターソロがスゴイのだ。
最初ジャケ裏に書いてある曲名の字体で、コレはもうダメかな、と半ば諦め気分が濃厚だったが、良い意味で予想を裏切られた。
良かった頃のギターの感触が帰ってきた上、新たなサイバー感覚が加わるという、ワクワク感が蘇る作品だった。
Pestilenceが、オールドスクールデスのボク的順位格付けにおいて、大きく再浮上した会心の作品だ。



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