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The Door / Legend Master
後半の盛り上がり部分では、一時的にブラストビートを導入している。
コレが理に叶った展開に聴こえ、物凄い迫力を演出している。
こういう奇抜なアレンジを織り込んでもドゥームロックに聴こえるところが天才的なんだよ。

kamiko! ★★★ (2023-11-22 19:37:32)


Legend Master

米国産サイケデリック・ドゥーム2019年作
前作Troll(2016年)の衝撃的なハイクオリティ作品から、3年後にリリースされた本作。
こういうヴィンテージかつストーナー要素を含むサイケドゥーム路線は類似作品が多いから購入の優先順位を下げがち。
米国産というのも優先順位を下げてしまう要因でして、結局今年になってゲットしました。
また、Legend Masterという自己主張強めの、いかにも王道路線の先頭を立っている感が、どうにも購入意欲を削いでいた感じだ。
ゲットして思うのは、そんな偏見を捨てて早くゲットしておくのが正解だったなと。確かにこの盤はレジェンドマスターですわ。
ギターの歪みは中音域以上はオーソドックスだが芯が太い、低音部は他の同路線比較で厚く歪みんでいる、にも関わらずクリアに聴こえる。
全体的にオーソドックスな録音かというと決してそうではなく、全体的にやや湿度が高めなのが大きな特徴。
ヴィンテージドゥームロック路線でありながらややスロードゥームに寄っており、仄かなダウナー要素が感じられるところも特徴だ。
ヴォーカルの表情豊かな歌唱も特筆すべき点で、クリーンに歌い上げながらも、オドロオドロしさを兼ね備えるところがイイね。
ファズ系のギターエフェクトは深めにかかっているが、ベースラインが明確に聴こえてくる録音に職人気質を感じるほか
若干スタジオ臭のするドラムのラフな感じと、ヴォーカルやコーラスの残響が森林のような霧が立ち込める大自然にコダマする感じ
この相反する音響が何故かベストマッチしているところがスゴイ。森林崇拝的サウンドがツボなボクには最高の録音状態だ。
職人気質のヴィンテージな感じでありながら、湿り気タップリの幽玄なオドロオドロしさを兼ね備えたサウンドは一聴の価値アリです。
また、ヴォーカルの歌唱にクローズアップされる、演奏が静の部分では、中期Danzigの空気に似たジメジメした感じがあって最高です。

kamiko! ★★★ (2023-11-22 19:34:36)


The Summoning / Troll / Troll
アルバム1曲目、タイトルを訳すと、召喚/トロル、だろう。
森で魔術師が毛むくじゃらのトロルを召喚する光景が、濃いサイケデリックロックサウンドで表現されていてスゴイ。
パワーコード部分を重厚に更に重ねるリフ、気怠く歌うヴォーカル、やたら玄人臭のするリフなど、完璧だ。
おどろおどろしいリフから導入する感じや、途中のシットリ感、ロック原点的な音と手法に浪漫を感じるところなど
若い頃、Black Sabbathの処女作を初めて聴いた時の感覚に非常に近いモノを感じ、更にそこへ森林崇拝的要素が加わるんだから
ボクのツボにハマらないわけがない。

kamiko! ★★★ (2020-09-06 21:59:53)


The Summoning / Troll / Troll
アルバム1曲目、タイトルを訳すと、召喚/トロル、だろう。
森で魔術師が毛むくじゃらのトロルを召喚する光景が、濃いサイケデリックロックサウンドで表現されていてスゴイ。
パワーコード部分を重厚に更に重ねるリフ、気怠く歌うヴォーカル、やたら玄人臭のするリフなど、完璧だ。
おどろおどろしいリフから導入する感じや、途中のシットリ感、ロック原点的な音と手法に浪漫を感じるところなど
若い頃、Black Sabbathの処女作を初めて聴いた時の感覚に非常に近いモノを感じ、更にそこへ森林崇拝的要素が加わるんだから
ボクのツボにハマらないわけがない。

kamiko! ★★★ (2020-09-06 21:59:53)


Troll

米国産サイケデリック・ドゥーム2016年作
昨年ジャケ買いしたオールドスクールデスバンドOSSUARIUMの作品に感銘を受け、ドラマーのRyan Kogerがこのバンドに在籍していることから
このバンドを知った。北欧のブラックメタルバンドに同名バンドがいるが、全く無関係。音の方もOSSUARIUMのようなデスメタルではない。
森を歩くトロルらしき毛むくじゃらの巨体が描かれるジャケの素晴らしさにまず惚れた。もうこの時点で音が佳作以上なら満足という気持ちだったが
CDを再生すると、物静かながら浮遊感のあるサイケな雰囲気が漂い始め、いかにも怪物が登場したかのようなコテコテのリフで「やられたー!」
と悶絶してしまった。クリーンに朗々と歌う様と、オーソドックスなサイケデリックドゥームな感じが、ものすごーく雰囲気があってカッコいい。
ホント王道と言ってもいいくらいど真ん中なサイケドゥームロックで、こういう音は飽きるほど聴いている筈なのに、猛烈に今ハマっている。
楽曲が素晴らしいのはもちろんだが、湿っぽいナマ音に近いギターを織り交ぜているから、妙に森の雰囲気が感じられるのかも知れない。
まあ、冒頭で書いたOSSUARIUMというバンドも、やたらツボをわかっている人たちだと感じたので、こちらもそういうメンツが集まっているのだろう。
余談だが、森の中のトロルをテーマにしている作品は、かなり前にも出会ったことがある。もはやウチのコンテナの奥深くに眠っていると思うが・・
Trollmann Av Ildtoppbergという英国ドゥーム・アンビエントバンドでThe Forest Of Doomという隠れた名作をリリースしている。
音の内容は180度全く違うが、描く世界は、森の浪漫と空想のトロルという怪物ということで一致している。ボクはこういう森林に浪漫を感じる作品に弱い。
話は戻って・・ちなみにこのバンド、昨年Legend Masterという作品をリリースしている(未所持)。いずれ手に入れようとは思っているが
音楽がどんなに素晴らしい内容であっても、この処女作のジャケの雰囲気と衝撃には敵わないだろうと思い、未だゲットしていない。
この盤は、想像力を掻き立てるジャケって音楽と同じくらい大事だ、ということを知らしめる作品だ。

kamiko! ★★★ (2020-06-14 00:51:52)