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CARTHAGO (1988年)
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CARTHAGO
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解説 - CARTHAGO
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2012-03-18 13:27:36)

1988年リリースのジャーマンパワーメタルバンドの2nd。二本のギターが紡ぎ出す漢臭い力強さと哀愁のメロディが奏でるファンタジックな世界観を内包したメロディックメタルを存分に堪能できます、綿密に練りこまれた楽曲の魅力はハンパなく輝きを放ち90年代の半ばくらいに初めて今作を聴いたのですが「これ?メジャーでいけるんじゃないの」と思える充実の一枚でした、確かにシンガーのパフォーマンスに若干の物足りなさを覚えますが親しみやすい歌メロは耳なじみよくスッと入り込んでくるし勇壮なメロディを奏でるアレンジセンスはすばらしく聞き手に高揚感を与えてくれます。これぞ正統派HM/HRですよね。今では1stとのカップリングで再発もされているので、ジャーマンメタルならではの骨太な荒々しいさと勇壮なメロディと楽曲の魅力を最大限に引き出す繊細なアレンジセンスの妙に酔いしれて欲しいですね。



2. 聖なる守護神 ★★ (2016-10-14 09:17:34)

前作はB!誌によって"54点!!?"でものの見事に切り捨てられた独産5人組の2ndで国内の弱小レーベル『ジムコ(JIMCO)』から発売された国内帯付盤(美品)は某オークションサイトでもかなりの高値で落札されている作品(裏ジャケには意味不明な逆さまになった日本語が記載されていた)。
初っ端から炸裂する①"Riders On~"のマイナーメタルはツカミとしては〇だし、如何にもな"ジャーマン!?"を感じさせる牧歌風メロの②"Unknown Soldier"は必聴だと云える1曲(必殺のサビメロを心して聴け!!!!!)。
またジャケのイメージ通りなヒロイック&エビカルで初期MANOWAR的な展開を見せるタイトル曲④"Carthago"もなんとも素晴らしい。
まぁカイ・ハンセンにヘタレをカマしたかのようなニワトリ声による歌唱は少し根気を擁するし、(表記はないが)電子ドラムっぽいドラム音も微妙だが、B級メタルを愛する諸氏なら全然OKな作品と思う。




3. 火薬バカ一代 ★★ (2017-03-26 09:19:40)

ずっと「ベト」「ベト」呼んでいましたが、そうか。読み方は「ヴィート」でしたか…という、西ドイツ(当時)出身の5人組が’88年に発表した2ndアルバムにしてラスト作。
表題が『カルタゴ』で、まるで『蛮勇コナン』の世界から抜け出してきたようなマッチョ戦士が歯茎剥き出しで迫り来るアートワーク、そして裏ジャケ記載の出鱈目な日本語解説《またそうしてこの世界帝国が消えてしーた》…。バブルとは百万光年ぐらい無縁のこれら時代錯誤な要素の数々だけで、カルトなHMサウンドへの期待に胸が高鳴るってもんですよ。
ところがどっこい。実際に作品を再生してみるとOPを飾る①はタイトなメロディック・ロック。その後に続くのがサビメロの明快な展開がHELLOWEENを彷彿とさせる疾走曲②で、③は哀愁のミッド・チューン…といった具合に、その音楽性は案外スマートで柔軟性に富む。Gはピロピロと弾きまくっていますし、Voも時折声が引っ繰り返りそうになる危うさはありつつも、要所で堂々たる歌いっぷりを披露していて侮れません。特にエキゾチックな雰囲気を湛えつつ、7分以上の長尺をムキムキ且つドラマティックに物語っていく④は、こっちの期待と楽曲の方向性が見事に合致したエピック・メタルの名曲。
SCORPIONS~ACCEPT~HELLOWEENというジャーマン・メタル・シーンの音楽的変遷をフォローするかのような収録楽曲は、これはこれで手堅く聴き応えも十分。もう少し大きなレーベルに所属出来て、薄っぺらい音質を向上させて、音楽性とパッケージの乖離をどうにかしていれば(課題多過ぎだろ)ブレイクも夢ではなかった…かも?でもこのチグハグさが一部マニアからカルト的人気を獲得するに至った理由なのかもしれません。



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