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DARKNESS AT TIME'S EDGE (1986年)
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DARKNESS AT TIME'S EDGE
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解説 - DARKNESS AT TIME'S EDGE
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Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2014-08-24 22:20:32)

ラスト作となった'86年発表の2ndアルバム。
Keyが本編の幕開け役を担っていることが象徴するように、スラッシュ/スピード・メタリックな前のめりの突撃感覚や、強引な曲展開が影を潜めた楽曲は、その代わりに哀愁に満ちたメロディを、力みを抑えて伸びやかに歌い上げるVoと、エッジは保持しつつも、一音一音を丁寧に紡ぎ出すGとがメインを張るようになっていて、よりメロディアスに、洗練を感じさせるHMサウンドへとクラス・チェンジ。
名曲“SPEED OF SAMURAI”を始め、荒削りなれど問答無用の迫力で顔面を張り倒しに来ていた前作に対する個人的思い入れを抜きにすれば、なるほど。確かに作品全体としての完成度は高まった印象です。
特に哀メロとハードネスが適切な融合を果たした⑥は、シンガーの憂いを感じさせる声質や、曲調を心地良く包み込む透明感が、当時同じマネージメントに所属していたHELLOISEを思い起こさせる名曲。またインストの小曲⑧から繋がっていくラスト・ナンバー⑨では、前作の作風を受け継ぐ大作主義を堪能することもできます。
メンバーがバンドの代表作と自負するのも納得の1枚。




2. 失恋船長 ★★★ (2020-07-08 11:18:03)

老舗オランダ産HM/HRバンドの2枚目。NWOBHM直系、メイデン印満載の前作から一転、より音楽性を絞り込みスケールアップすることに成功。破天荒なスピード感は薄まったが、アンサンブルの向上と際立ったベースのハリス色を抑え込みトータルバランスで勝負を賭けてきた。
王道スタイルではあるが、個性を磨き上げ鍛練した音楽性は揺ぎ無きメタルスピリット溢れるもの、その実直に彩られたヨーロピアンスタイルのサウンドは、無機質なソリッド感と憂い溢れる情緒が絶妙なバランス感覚を伴い絡み、音楽性に深みを与えている。
メタル特有のドラマ性、その広がりのある激奏激音にカタルシスを感じます。
既に1986年でも古臭い、古典スタイルを真っ向勝負で挑んでいるからです。ここまで、丁寧に作り込み細部に拘られたらメタルを愛するものとしてグッときますよね。
パッと聴けばスピードが足りない、地味だと感じるのだろうけど、2枚目にしてドーンと構えた牢名主感に、不敵やなぁと思いましたね。
2019年に我が国でライブを行い、記念すべきライブ盤もリリースしている、オランダの生ける伝説。愛すべき正統派スタイルに拘りを持つマニアなら、一度はトライして頂きたいバンドですよ。



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