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ROCK & ROLL PRISONERS (1988年)
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ROCK & ROLL PRISONERS
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解説 - ROCK & ROLL PRISONERS
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-06-27 18:03:47)

70年代から活動するイタリアの古参バンド。当国のメタルシーンを語る上では外せないバンドとマニアから言われているが1stリリースまで10年以上の時間を要している苦労人バンドでもある。
ファビオとアンドレアのカッパネラ兄弟を中心にバンドは動いているが、10年の活動期間を総括するような内容に感じる。良くも悪くもバラエティ豊かという印象、本格派の①の次にキーボードも目立つキャッチーな②、そしてスピードナンバーの③ときて、メロウな④、いずれもギターが弾きすぎだと感じるくらいソロを弾き倒す印象、どっちつかずな楽曲の狭間をメチャクチャに切りまくるが如き大暴れだ。
⑤はゆったりとしたリズムの古典ブギーロックと、とにかくバラエティに富んでいる。そしてシンガーの歌い方も、定まっておらず、噛み合った瞬間と、そうでない場面が交互に訪れたりと、のらりくらりな印象を強く受けてしまう。
メジャー流通の、安定した作品に慣れ親しんでいるユーザーには、進めることなど憚られるのだが、これが愛すべきB級マニアにとっては無問題です。
長いキャリアから選抜されたと思わせる、多種多様な楽曲。重さよりも軽快さ、そして欧州由来の叙情味たっぷりのメロディ、楽曲によってはゲストキーボードも存分に生かし、その多彩な空間演出を施し工夫を凝らしている。
とにかくごった煮感が上手く昇華されており、そのやりたいことが多すぎで渋滞気味のたどたどしい展開すらも味方につけ、突貫工事ドラマを見せてくれる。力業なはずなのに華麗に駆け出すのだからた予想外です。
マニア筋からは熱列な評価を受ける、華やかな80年代を迎え撃つ、イタリアンメタルの隠れた名盤。オジサンの耳に丁度良いハードサウンドでおもてなししてくれました。

棚の整理をして久しぶりに出会った一枚。完全に記憶から抜けていたな。こういう出会いは定額性サービスじゃおきないもんなぁ。



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