1stのランディの音は、VanHalenの1st以上に、長らく自分の中で理想のオーバードライブサウンドだった。あの湿り気は、こちらも名作と言われるDiary of a Madmanでは失われてしまった。あの頃は「今っぽくて新しい音になったなー」と喜んでいたけれど、今聴くとやはりランディに付きまとう哀しみには1stの音が似合う。
アルバムの完成度は後のHurricane Eyes、Soldier of Fortuneの方が高いが、当時のインパクトからDISILLUSIONを代表作とすることには異議はない。スラッシュが生まれる前の時代に、既に足を踏み入れていたESPERもあるし、世界的に見ても時代の最先端を走っていたと思う。捨て曲もあるけどね。後にファンが、高崎御大の「もしあのままDISILLUSIONの次を作っていたとしたら今回のコレ」という新譜発売前の御言葉に、「嘘つけ」と思いながらも何十年も騙され続けることになる罪なアルバムでもある。
自分の中での生涯ベスト10の1曲。 先行シングルで手に入れて、それこそリアルに擦り切れる程聴いた。 虫の知らせだったのか、亡くなる直前のフィル・ライノットとの和解の末に生まれたという経緯も、運命的なものを感じてしまう。そのゲイリーもまた今はいない。 「パリの散歩道」「Out in The Fields」。2人の化学反応はロック史に残る。
LOVEBITESらしさの詰まった曲。比較的ハードロック寄り。 ギター+ベースにギターが重なり、最期にドラムが入って来るという流れのイントロが面白い。特にドラムの入りがおしゃれでカッコ良い。前作のWe The United同様、全編ツインで弾き切るソロは、シンクロでボスハンドやスイープも繰り出され圧巻。