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ELEGIES & BLOOD (2020年)
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ELEGIES & BLOOD
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解説 - ELEGIES & BLOOD
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1. kamiko! ★★★ (2020-08-30 00:25:18)

アルゼンチン産フューネラルドゥーム2020年作
2014年に処女作を世に出してから、1年満たないスパンで似たような作風のアルバムを乱発しているバンドだが、毎回一定のクオリティはある。
Nocturnes For Grim Orchestra(2016年作・未所持)ではストレートに音楽性を象徴するパイプオルガンジャケがとても印象的で、
中身もオルガンとギターノイズ、唸るようなヴォイスが魅力的な教科書通りのフューネラルドゥームなので、辺境ドゥームのワリに真面目な
印象を持っていた。毎回ワリと標準的なジャケで中身も買う前から判っているので、あまり購入意欲が沸かないバンドだったが
今作のジャケが、突然気持ち悪いヘンなジャケに変貌しているので、ゲットしてみた。
食虫植物的な気持ち悪い花に砂時計が置いてあり、血の付いた鳥の羽が生えている。その背景は、蛾の羽のような質感の画風が悪趣味だ。
一体どんなシチュエーションなのかさっぱりわからないジャケだが、裏面はエジプト建築っぽいデザインで、尚更意味不明なところは辺境メタル独特の
魅力がありとても面白い。アルバムタイトルを直訳すると「哀歌と血」というところか。とりあえずキモいジャケと悪趣味なアルバムタイトルから受ける印象で
どんなに気持ち悪い辺境フューネラルドゥームを聴かせてくれるのか、ワクワクする。まあ、この作品は9作目で、一応過去作はリリース毎に一聴
しているので、大体想像はつくんだが・・・オルガンとギターとデスヴォイスの超スロー白玉垂れ流し&たまにピアノor弦楽器的シンセの旋律が絡むという
教科書通りのフューネラルドゥームサウンドが楽しめる。但し、リリース毎に音響のクオリティはアップしているので、迫力があり高いクオリティにある。
このサウンドの特徴は、このテのオルガンドゥームの本場フィンランド産に比べて、作り込まれていない感じが、磨かれていない原石的な感じで
逆に魅力的だ。曲構成がヘンに作り込まれていない分、表現がストレートで直感的にスッと入ってくるところがイイ。
また、従来の作品に比べて、ジャケの印象通り、気持ち悪さがかなりアップし、ギターの歪み具合から、ブラッディな感触が色濃くなっている。
このバンドはAlejandro Sabranskyという人がヴォーカル、ギター、ベース、プログラミング、ミキシングまで全て独りでやっている。
とりあえず、割と真面目にオルガンフューネラルな世界を描いている人だなという印象が、今作でとても悪趣味な人だという印象に変わってしまった。
もちろん、従来の作品よりも、真性さがアップして聴き応えのあるサウンドになっている。
しかしこのジャケセンスは・・とりあえずまた1年満たないうちに新作出すんだろう、次作のジャケがどうなるのか、とても楽しみだ。



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