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Fasten Seat Belts

アルバムタイトルがシートベルトを締めろでしょ、そしてオープニングがケイコですよ。前作のヒット曲東京のあととは言え、そりゃないだろうと潔癖な方なら聴く前からシラケムードに包まれるでしょう。小松政夫のカラス芸も飛び出しそうですが、そこは、騙されて欲しいですね。
前作同様、ワールドワイドな感性に彩られた無国籍サウンドは多彩な楽曲を用意。各ミュージシャンのバックボーンを余すことなく披露。そのセンスアレンジセンスの高さに唸らされます。空間を広げるシンセの響き、ピアノで泣かせたと思えば、スペイシーの空間を駆け抜けます。時にはタイトに酔わせる変化自在のリズミカルなプレイ、コーラスワークも強いし、職人技が冴えるギターと、スキのないバンドですね。
歌モノロックファンは勿論ですが、ハードサウンドで疲弊した耳を休ませるには丁度良い、教養の豊かさも完備したロックサウンドってありがたいですよね。

失恋船長 ★★★ (2020-09-22 18:26:03)


Tokyo

Michael Wynn Bandで活躍したロビン・ムセンビクラーはオーストリア時代のバンド仲間、フリッツ・マツカに再び声をかけ動き出す、ベースはアフリカ系ミュージシャン、ケン・タイラーが加わり、キーボードのみならずコンポーズとしても貢献したロタール・クレル、そしてドイツのHM/HRバンドSchlossのシンガーだった、クラウス・ルーリーも参加と5人編成のバンドして始動。
ポッと出の新人ではないミュージシャンだけに、音楽性の質は高くワールドワイドな洗練性の高いメロディアスサウンドを披露。曲によってはサックスまで飛び出すのだから、その音楽的土壌の豊かさに舌を巻きますね。無理無駄のないアレンジと、ミュージシャンとしての懐の深さ、曲に合わせ3人のシンガーが歌い分けるというのもバンドの武器となり最大限の魅力を発揮してるでしょう。
一頃、このような歌モノばかりを聴き漁る時期があったからこそ知ることが出来たのだが、今となっては忘れ去られた存在でしょう。個人的には、名曲①を聴くためだけにも歌モノマニアなら手に取って欲しいと思いますね。
安心安全の定額制サービスのおかげで、本当に知識さえあれば、バリ得で楽しめますので、探してみてください。

東京で出会った女性と恋に落ちた外国人が、国に帰らなければいけないみたいな話です。タイトル通り演歌な世界だし、フォークな世界ですが、親しみやすい欧州的哀愁のメロディに胸キュンです。

失恋船長 ★★★ (2020-09-22 18:13:28)


Fasten Seat Belts

'82年発表の2ndアルバム。(邦題は『トーキョー2』・・・て、これまたそのまんまですな)
前作のOPナンバーは“TOKYO”でしたが、今回のOPナンバーは“KEIKO”ですよ。思わず「三択の女王かい」とツッコミを入れたくなりますが、国内盤の邦題は更に“K子”と来たもんだ。女性週刊誌っかつーの。しかし、これが(“TOKYO”が名曲であったように)アルバムのハイライト・ナンバーの1つに推したくなるほどポップな名曲だったりするのだから侮れません。
本作で聴かれる音楽性は、デビュー作の作風を忠実に継承する洗練されたハードポップ・サウンドで、前作が気に入った方はこちらもマスト・バイ。前述のOPナンバー“KEIKO”(「愛スル人ヨ♪」ってな日本語詞も登場)から、哀愁に満ちた“DREAMER”や、GとKeyのユニゾン・プレイがカッコイイ“DREAMING OF YOU”を経て、Gがホットに弾きまくるラスト・ナンバー“LADY”に至る本編は、メロディのフックを弱めることなくハードさも増量することにも成功しており、収録曲の質という点においては前作を上回る勢いのクオリティを提示。
バンドの最高傑作に推すファンも多いという話も大いに納得の、産業ロックの名盤です。

火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-05 22:06:25)


Tokyo

今でも暇を見ては読み返す機会のあるBURRN!!誌'98年11月~12月号の好企画「いにしえのメロディック・ロック」特集で取り上げられ高評価を受けていた、ジャーマン・ハード・ポップ・バンドの'81年発表のデビュー作。(国内盤の邦題は『トーキョー』・・・って、そのままですな)
CRAAFTやLULEY等での活動で知られるリード・シンガー、クラウス・ルーリーの張りのあるハイトーンVoが、時にLUCIFER'S FRIENDのジョン・ロートンを彷彿とさせることを除けば、ドイツ的な要素は殆ど感じられない本作。その最大の魅力は、美麗なハーモニーを作り出す3人のリードVo、リリカルなメロディを紡ぐGとKey、メリハリの効いたビートを刻むリズム隊の職人的な仕事振りがキラリと光る、垢抜けたメロハー・サウンドで、特にOPナンバーにしてアルバム表題曲(&バンドのテーマ曲)“TOKYO”は、大都会のネオンの如き煌きと哀愁を帯びた曲調に胸キュンを誘われる名曲中の名曲。
これ以外にも、タイトル通りの物悲しさが漂ってくる“CRYIN'”、溌剌としてポップな高揚感に満ちた“GIRL”、サックスの導入が効果を上げている“FATHER OF TIME”等、秀逸な哀メロ・ソングが鮨詰めな本作は、まさしくメロディ愛好家なら1度は聴いておいて損のないクオリティ。中でも“TOKYO”はご一聴をお薦めします。

火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-04 22:06:09)