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FROM LIGHT TO THE ABYSS (2020年)
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FROM LIGHT TO THE ABYSS
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解説 - FROM LIGHT TO THE ABYSS
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-10-04 18:49:10)

ポーランドの4人組による1st。サウンドは初期型サバスに影響を受けたドゥーム/ストーナーサウンド。ヴォーカル処理もオジーを意識した作り込みをしているし狙いは完璧だ。全5曲だが36分とボリュームは多め、それだけにむせ返るような濃密な世界観が待っている。
オジーサバスを意識した①②、特に後者は後期オジーサバスと思える味付けをしており、個人的にはそこが楽しい。根暗な音なのに美しさが漂う③、そして不気味に蠢く④は英国の香りが凄く漂い、70年代ロックの系譜を順当に引き継いでいるようで、細かい描写を盛り込み聴き手を楽しませてくれる。そして歪んだ空間が口を開け待っている⑤で幕が閉じます。全般的に感じる重苦しい空気、その鈍重なリズムは聴き手に圧し掛かり、彼等が奏でる異形なる世界へとさらっていくようだ。

鈍重ドゥームではあるがサウンドプロダクションがスッキリとしており、分離が良いのは、この手のサウンドが苦手な人にも取っ付き易い仕様になっています。でも速い曲はまったくないので、それを求めるなら無用なスタイルですね。

ドロドロに濁ったブルースフィーリングや鬱屈とした病的な精神性でもないし、欧州らしい悲哀のあるメロディが強めなのがポイントですね。真正ドゥームファンにとっては、逆にそこが物足りないのかもしれませんが、聴きやすく纏めたサウンドメイクに軍配を上げます。ギターサウンドをオーセンティックな作りではあるが場面に合わせ多彩な表情を見せるたのも面白い。



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