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The Good, the Bad, and the Dög

クロークスのベーシスト、クリス・フォン・ローアは1987年に『HAMMMER&TONGUE』というソロアルバムをリリースしているのだが、収録曲が同じです。レーベルも同じ、詳しいバイオは分からないが同じ商品を再発する際にタイトルを変えたのか?と思うのですが、何故?ですねぇ。
主役はクリス、彼が歌もギターもベースも弾きつつ、基本はトリオ編成という布陣。出している音もオープニングからZEPの曲を引用したりと、クロークスとの違うは何処にあるんだと、物凄いツッコミを入れたいのだが、勢いのある本家と比較しても遜色のないクオリティを有しているので、マニアならずとも手に取って楽しめる一枚に仕上げています。
③では、マーク・ストレイスが、⑧ではフェルナンド・ヴァン・アーブが顔を出し、同僚のソロに華を添えているのも微笑ましく、やはりソロでやる意味があるのか感は漂うのだが、味わい深い楽曲勝負のソロ作は、ツボを押さえており試聴感は悪くない。
ソロなんだから、もう少し野心を剥き出しても良いのに、相変わらずも味方につけ、多くのロックファンを迎え撃つお馴染み感に、好感が持てますね。イキイキとエキサイティングな演奏をしているのに、フレッシュ感がないってのがクロークス関連なんだろうか?なんだかんだ言っても嫌いになれないお楽しみが詰まっているのがイイのです。バラードあり、ロックありのコンビニエンスストアな手ごろさが最高なのです。

失恋船長 ★★★ (2020-10-06 19:19:34)