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1. kamiko! ★★★ (2020-10-09 12:45:55)

ロシア産シンフォニックブラック2016年作
随分前から欲しい欲しいと思いつつも、あまり高評価ではない世間評と金欠から購入を躊躇していたが、先にゲットした「A New Dawn」(2020年)の
素晴らしさに惚れてしまい、ついにこの作品もゲットしてしまった。相変わらずロシアからの空輸は時間がかかる、随分待たされたが、待った甲斐があった。
森&鳥ジャケフェチにとってどストライクな、水彩画調の、夕焼けに染まる山々、湖から飛び立とうとしている巨大鶴の美しいジャケから
どんな森ファンタジーなサウンドを聴かせてくれるんだろうというワクワク感と興奮が芽生える。盤には夜空が描かれ、鳥の星座があしらわれている。
プレイヤーにCDを入れる前から、そのファンタジックな世界観に高揚感を覚える。サウンドが流れた途端、美しく森ファンタジーな世界に魅せられる。
ギターのシャリシャリ感と湿度が森度合いを決定づける一般的な森林崇拝ブラックに比べると、ギターの質感が前面に出ているサウンドとは言い難く
森に木霊する残響音は、むしろ大々的に取り入れているシンセサウンドが担っている。この点はコアなブラックメタラーには向かないかも知れない。
しかし、その手法は、多くの森林崇拝ブラックが夜・曇り空・雨天を想像させるのに対して、このサウンドは雨上がり・朝焼け・夕焼け・木漏れ日を思わせる。
後ろ向きな陰鬱な空気ではなく、清々しい爽快感・大自然の生命力・躍動感といった前向きな感覚がこの音楽性には詰まっている。
根暗サウンド満載のロシア産にしては珍しい作風、また、今の季節(10月)の夕暮れ時の景色が、何故かとてもマッチする。最近の帰宅途中のサウンドはコレだ。



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