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VESPERS (2020年)
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解説 - VESPERS
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1. kamiko! ★★★ (2021-01-13 03:15:20)

ギリシャ産フューネラルドゥーム2020年作
6年ぶりの新作、処女作Absence(2010年)をゲットした頃は、そのオーソドックスで無個性な感じから、優秀だけどフェイバリットバンドとまではいかなかった。
前作(2nd・Waters Of Lethe・2014年)は、処女作の延長上にある音楽性ではあったが、フューネラル度がアップし、ホンモノ感が増した好盤だった。
とはいえ、他バンドとの差異化という点では、百凡の同系バンドに埋もれそうな無個性に、危機感を感じるサウンドだった。そうは言っても前作は結構な愛聴盤になった。
オーソドックスな路線を貫き、音響的クオリティをアップさせた感触が結構ツボにハマったからだ。新作には、更なる進化というよりは、新要素を加えない深化を望むところ。
リリース元のSolitude Productionのショップでゲットしたんですが、結構大々的に宣伝してるあたり、猛プッシュしたいバンドなんだろうなと思う。
ただ、ボクとしては一応★★★としたが、ギリギリラインといった感じ。音響的な雰囲気はイイ感じに高止まりな印象、ただ作品全体としては、ボクは前作の方を推したい。
多くのフューネラルドゥームバンドが失敗するパターンとして、力作を創り上げようとするあまり、音を詰め込み過ぎたり、より凄みをきかせようとしたりすることで
本来このジャンルに求められる淡白さや静けさが失われてしまう、という失敗をしていることがある。今回この作品については、ちょっと音数が増えた印象を持ったことと
ギターを垂れ流した方が雰囲気が良いのに、刻んでしまったなー、と思わせるリフが散見する。そもそも、処女作がそういう作風で、2ndでその問題が解消した感があるので
処女作にあった不満点を再び抱えてしまった、と思っている。バンド名の直訳が「打ちひしがれた希望」なんだから、刻んで躍動感を出してはダメだよ。
グダグダにドロリーンと垂れ流して無気力な人生残念感を出して欲しかった。ただ、この作品と前作を何度も聴き比べたことで、前作のクオリティが相当高かったことを
再確認できたな、と思っている。ポテンシャルは高いバンドだ。次作に期待しつつ、今作ももう少し聴いてみようと思う。ダメ出ししたけど、良い作品だよ。



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