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AMPHIBIOUS (2013年)
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AMPHIBIOUS
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解説 - AMPHIBIOUS
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1. kamiko! ★★★ (2021-01-21 23:12:12)

ロシア産プログレッシヴデスメタル2013年作
購入から7年が経つが、頻繁に聴こうと思う盤ではない反面、その存在感の大きさから長年コンテナお蔵入りにならず、手に届く棚には常にあるという盤。
オーソドックス路線からは外れた、プログレデスにゴスロック要素を加えたような、なかなか掴みづらい、敷居の高さと気難しさを伴う音楽性だ。
普段贔屓にしている(というよりほぼ全買いしている)ロシアンアヴァンメタル方面で異端作品が多いBadMoodMan Musicレーベルの作品だけあって強力な盤だが
決して音圧で押すタイプでなく、突拍子のない作風ではないのに、なかなかスッと受け入れ難い独創性が、ボクには何故か結構な疲労感となる。
そういうワケで敬遠しがちだが、ロシア産ではずば抜けたホンモノ感、存在感のある作品だ。コレきっとアゴ氏あたりの好みにどストライク路線だろうと思う。
処女作であるThe Weed(2007年作)のプログレデスの作風の延長上にある。前作の方がシンプルで判りやすかった半面、今作は濃さが倍増したかのような感じだ。
なかなか説明しづらい音楽性だが、その世界観はストレートにジャケに表現されていると感じさせる。大地・天体を背景に瞑想する初老男性の顔面が油絵調で描かれる。
基本は起伏ある展開をするデスメタルだが、その楽曲は大作主義で、特有の浮遊感があり、デスヴォイスとクリーンヴォイスの使い分けにエモさが存在する。
1995年から2000年頃によく聴かれた脱メロデス・脱ゴシック路線バンドの要素、ゴスメタル的なスパイスが結構感じられる。また、デスメタルとはかけ離れた
ジャジーなアコギの旋律、多彩なドラミングが、大胆に融合されている。その部分は米MAUDLIN OF THE WELLのアヴァンギャルドに非常に近い。
知的さに溢れるその音楽性&世界観に浸ることができるか、敷居の高さに突き放されるか、で評価がきっと分かれるだろうと思う。
ボクは結構疲れるのであまり聴かない。ただ、この先、その捨て置けない魅力から、コンテナお蔵入りになることはなく、ずっと棚に常備はされていくんだろうと思う。
無名バンドだろうが、その底の知れない独創性、高いポテンシャルに、ハマる人には神盤になるんじゃないかな。



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