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WE RESERVE THE RIGHT (1984年)
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WE RESERVE THE RIGHT
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解説 - WE RESERVE THE RIGHT
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-02-06 18:13:12)

国内盤は懐かしきCBSソニーからリリースもされているL.A風のグラムファッションが目を引くバンドのデビュー作。当時としては珍しく男性と女性が二人ずついる構成もインパクトがあり、ドラムとギターは姉妹。ドラマーは後にVIXENに加入しました。
イケメンシンガーとメイクが濃すぎるベーシスト、そして網タイツ姿の女性と気になる情報が多すぎて音を聴く前に気持ちの整理がつかないのだが、出している音は渋滞中のバンド情報をクリアーにするのに十分な魅力が満載。
少々軽めのミックスではあるが、ギターを前に出しバランスを図っている。硬派と言うよりは妖しげなグラマラスな空気を前に出し、ワイルドかつハードなサウンドを耳なじみ良く、クールに纏めている。
この辺りもプロデュースに迎えたリック・デリンジャーのアイデアなら成功していると言えよう。音で勝負しているバンドだけにもう少し深みのある音の方が好みだが、色艶で勝負を仕掛けない本格派のバンドサウンドは説得力がある。
とくにギターソロをフィーチャーしたインストの⑤も楔となりグイグイと食い気味の突っ込んできます。
その流れでストレートな疾走ナンバー⑥に繋がる構成も見事、シンガーも中低音域を駆使して勝負、ロブ・ハルフォードに似ていると思う瞬間もあり、実力派十分です。
悪名高きJETレコードのせいもあったのか、次が出ることなくバンドは解散。その為にイマイチ知られていないのだが、Twisted Sisterあたりが好きな方なら、類似性も多々あり、ロックアンセム⑦なんて、そのものと言えよう。硬派さと大衆性を程よく完備したグラム系HM/HRバンドの1st。
能天気なイメージが強いL.A組よりもクールな感性が強いのも魅力ですね。

久ぶりに聴いたが昔よりも断然カッコいいと思える。今となっては貴重なサウンド、マニアならずとも聴いて欲しいバランス感覚に秀でた一枚です。



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