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HOLY GROUND (2021年)
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HOLY GROUND
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解説 - HOLY GROUND
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-02-14 16:18:33)

オーストラリアに住む金持ちのオッサンのボンボンが大人になってから結成されたグループみたいな、偏見を持っていたために活動していたが、どんなバンドかはあまり知らなかった。それでも、結構なミュージシャンが参加しているので簡単なチェックは済ませるも、これまた実体があるのかないのかな感覚をもってしまい無視していた。

それがだ、今作にあのグレン・ヒューズが参加ときている。骨太な古典ロックにジョン・コラビの唄が乗っていたバンドから一転、我らがヴォイスオブロックの参戦である。
この音にグレンが合わないわけがない。ソロのようにイニシアチブを握り中途半端なソウルを持ち込まなければ、彼の声は正に神の領域、豪華なメンバーも、今まではどこか割の良い仕事感が漂っていたが、今回はグレンの加入によりバンドに箔が付いた。これは間違いない。同じ寄せ集めでもオジーの最新作に、ネームバリューで選ばれたダフ・マッケンガイ&チャド・スミスのような違和感は全くなく。

ここにはバンドとしての濃密なケミストリーの発生、理にかなったグレンの選出によって強固なサウンドを手に入れたといえよう。
ダグはレスポールを揺らし骨太なギターサウンドを構築、その一音に込められたエモーションと荒々しいアグレッションは、感情を爆発させるかのように強烈なインパクトを放っている。
重厚感たっぷりのタメを効かせたドラムの凄み、ディーンのリズム感の良さはグレンの持つファンキーさと相性抜群、名前だけで選ばれたわけではないミュージシャンシップ、このリズムセクションに宿るマジックに興奮します。
相変わらず独特の音をならずグレンのゴン太ベースのグルーブ感に酔いながら、衰えたとは言え、ここまで歌い上げる、グレンの天賦の喉に驚嘆あるのみ、凄いフィーリングが宿った現代的古典ロックが再興されています。

単にテクノロジーに頼っただけのベテランによる古典ロックがトレンドになりつつある中で、彼等は生身の人間が鳴らすグルーブを前面に押し出し魂を乗せかき鳴らしている。

ここに手抜きはない、全力でロックをやっている、その姿に胸が焦がれますね。主役と言えるグレンの参加、それを実現させたデヴィッド・ローウィーには土下座しないといけません。本当にごめんね、金持ちの道楽とバカにしていてね。

グレン・ヒューズの歴史的にも重要なアルバムになりそうです。それくらいバンド感が出ている。皆がスポットライトを浴びている。そういう一体感もまた素晴らしい。



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