この曲を聴け!
最近の発言
Musta Seremonia (kamiko!)
Ulvaja (kamiko!)


MyPage

RIPPIKOULU - 最近の発言
モバイル向きページ 
解説 - 最近の発言
新しいコメント・評価 (タイトルをクリックすると当該項目に移動します)


Musta Seremonia

フィンランド産ドゥームメタル1993年作
この作品をタイムリーに体験していれば、かなりショックを受けただろうと思う。残念ながらコレをゲットしたのは2010年にリマスター盤が出て数年後だ。
1993年年頃のフィンランド産ドゥームといえば、まず思い浮かぶのはTHERGOTHONだ。当時はデスメタル全盛、むしろ更にスピード化が加速していた時代に
鈍重で、超スローテンポなメタル、表舞台で活躍するサウンドに比べ逆行するスタイルに某メタル雑誌では低得点を食らい酷評され、ボクのような低得点マニア
は狂喜した。酷評ではあってもレジェンド級のクオリティだった。THERGOTHONはメディアで紹介されたぶん、ドゥームファンには一定の知名度はあったと思う。
しかし、活動時期がほぼ同じ時代であって、同等のレジェンド級クオリティを秘めるRIPPIKOULUは、更に知名度が低く、恐らく当時は地元フィンランドの
一部のドゥームマニアしか知る由が無かったのだろう、と想像する。
2騎の馬上の戦士が描かれるジャケクオリティが相当高いんだが、残念ながらリマスター盤はモノクロジャケである。カラージャケはいくら探してもCDでは
発見できず、購入当時はモノクロリマスターCDでさえ70ドルくらいだった。今は恐らく探せばカラーLPが100ドルくらいで手に入るだろう。
サウンドは、一聴した瞬間、ダウンチューニングが施されたギターの質感に驚愕するだろう。この時代にここまで真性で硬派なギターを奏でるドゥームメタルは
存在していなかった、と思う。また、今でこそ鈍重なドゥームは山ほどいるが、当時はこういう音像で真性なドゥームをやってるバンドは唯一無二の存在だ。
また、このバンドはドゥームメタルスタイルでありながら、ブラストビートを取り入れているところが凄い。普通はドゥームがブラストすると残念感しか無いのに
このバンドはとても理に叶っていると思わせる。
この作品を発表後、中心人物であるギタリストMarko Henrikssonは亡くなり、長く活動を休止していたが、2014年にEPをリリースしている。
ギタリストの存在が大きかったようにも思わせるところがあるが、再び衝撃的な作品を世に出して欲しい。

kamiko! ★★★ (2021-04-14 23:35:39)


Ulvaja

フィンランド産フューネラルドゥーム2014年作
3曲入りEP、量的にやや物足りなさはあるものの、中心人物だったと思われるギタリスト死亡後、21年のブランクを経て作品を世に出したことに興味惹かれる。
ダウンチューニングを施された重低音、絞り出すような低音デスヴォイス、ノイジーなギターには仰々しいシンセが絡む。いかにもフィンランド産の真性さがある。
唯一のフルレングスアルバムMusta Seremonia(1993年)のレジェンド級の凄まじさを継承しているとは言い難いところはある。それだけギタリストの存在が
大きかったんだろうと、まず感じてしまう。リフで構成する感じとブラストが無くなり、前作のデスメタル的楽曲からアンビエント寄りになっている。
真性さはある程度維持しつつ、スタイルが様変わりしているところは、評価が大きく割れるところだろうと思う。ボクとしては前作のスタイルを維持して欲しかった。
現在活動しているのかどうかわからない。EPをリリースしたということは、まだフルレングスアルバムを世に出す見込みはある、と期待しているところだ。
(といってもリリース後7年経過しているが・・)

kamiko! ★★ (2021-04-14 22:56:54)