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Inside the Dark / Skitzotik (火薬バカ一代)
Skitzotik (火薬バカ一代)


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Inside the Dark / Skitzotik

曲調的にはバラードで、メロディも憂いを帯びているのですが、
メソメソと泣きまくるのではなく、傷つきながらも前へ進み続ける
力強さが漲っているように感じられる辺りがアメリカのパワーメタル的。
楽曲を締め括るシンガーのハイトーンが圧巻です。

火薬バカ一代 ★★★ (2021-02-24 00:15:08)


Skitzotik

カリフォルニア州出身の4人組、SKITZOTIK(スキツォティックと読む)が’94年にLONG ISLAND RECORDSから発表した1stアルバムにして、恐らくラスト作。カートゥーンの悪役みたいなキャラがニヤケ面浮かべている、お世辞にも秀逸とは言い難いジャケットが逆に妙なインパクトを放ち、長らく記憶の端っこに引っ掛かっていた1枚で、先日中古屋の安売りコーナーで見かけて「あー、君のこと知ってるぞ!」と思わず衝動買いしてしまいました。欲を言えば国内盤の方が欲しかったんだけど、贅沢は言うまい。
プロデュースを担当しているのは、昨年5月の急死の報が驚きを持って迎えられたボブ・キューリック。意外。それだけに音作りはマイナー・レーベルの作品とは思えないぐらいしっかりしていますし、本作が世に出た90年代半ばといえばアメリカではグランジ/オルタナ勢が猛威を振るっていた時期ですが、ザクザクと歯切れ良く繰り出される演奏に、そっち方面からのかったるい影響は皆無。雄々しいメロディを散りばめつつ、泣きや哀愁より緊迫感を孕んだリフとリズムの畳み掛けで聴き手をグイグイ引き込んでいくスタイルは、3rdアルバムを発表した頃のVICIOUS RUMORSに通じるカッコ良さを放っています。
疾走ナンバーにおけるハイトーンでパワーが落ちず、転じてバラードもエモーショナルに歌いこなしてみせるシンガーもカール・アルバート級の逸材で、プロペラ機の風切り音に続いて力強く走り始めるOPナンバー①、ドラマティックな曲展開をVoの熱唱が盛り上げる④、緩急を活かした⑦辺りは、とりわけその強みが強く感じられる楽曲ではないかと。
あと2、3枚はアルバムが聴いてみたかった、と思わされる秀作でしたよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2021-02-23 00:15:45)