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Mariner Two
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解説 - Mariner Two
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Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2021-04-02 20:20:09)

沖縄のロックシーンを代表する紫の創始者、ジョージ紫が新たに動き出したバンドの2枚目。シンガーはJJが務め、バックはアメリカ人と言う事らしいのだが、元々、返還前の沖縄の血で育まれた本物のロックを体感してきた彼等、JJもある意味、外国人だし、このバンドから日本的なバタ臭さは全く感じない。
むしろ、英国でも米国でもない無国籍なサウンドを奏でており、ジョージのキーボードを生かしたドラマティックなサウンドを展開。JJのソウルを感じさせる歌声は、正にロックシンガーとしての魅力を搭載、そこにプログレタッチの本格的なロックサウンドが絡んでいくのだからたまりません。プログレ系と言ってもコマーシャル性は完備。ASIAほどのスケールの大きさはありませんが、完成度の高さでは、このバンドも負けていません。むしろ、どこかアジアを感じさせる個性的なメロディを有しており、一度聴いたら忘れないようなフレーズもあったりと、質の高さは折り紙付きです。技巧と親しみやすさを調和させた絶妙なさじ加減が、何とも言えない空気を生み出しています。

これだけ、本格的な音を出していたのにバンドは2枚のアルバムを残し解散。おまけに、いまだにCD化も見送られている幻の一品。デジタル配信でいいので、確実に復活して欲しいバンド。久しぶりに聴きましたが、かっこエエわ。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-09-05 23:51:43)

‘80年のリリース以来、正式にCD化されることなく長らく幻の逸品と化していた、ジョージ紫&MRINERの2ndアルバムがようやくリイシュー。しかも1st『MARINER ONE』(’79年)との2枚組仕様での再発という太っ腹ぶり。まぁ数年後には紙ジャケット化され、別々に再リリースされたものを改めて買い直す羽目になっている自分の姿が、別に占い師でなくともありありと想像できますが、それはともかくまずはこの快挙を心の底から寿ぐべきでしょう。感謝。
前作と同じ布陣でロサンゼルスにてレコーディングされていることもあり、基本的にはこれまでの作風を踏襲しつつ、プログレ・ハード色は若干の薄まりをみせていて、その分⑤のような明るく開放的なノリの楽曲を収録する等、曲作りのバラエティは更なる広がりを感じさせる仕上がり。
そのため初聴時のインパクトに関してはデビュー作に一歩譲る印象は否めないものの、アルバムの幕開けをタイトに飾るHRナンバー①、そこはかとなく沖縄っぽさ薫るバラード④、哀愁のメロディをフィーチュアしてパワフルに盛り上がる⑦、そして「やっぱ最後はこんな感じで〆ないと!」とばかりにドラマティックに展開していく大作⑧…といった具合に、収録楽曲の個々のクオリティでは決して引けを取るものではありません。
メンバーのビザの問題により活動が軌道に乗らず、本作を最後にあっさり解散してしまったことが残念至極。紫にあまりピンと来なかったという方も、諦める前にジョージ紫&MARINERを是非お試し頂ければ幸いです。



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