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ANYTHING FOR YOU (2005年)
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ANYTHING FOR YOU
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解説 - ANYTHING FOR YOU
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-04-26 23:44:19)

AIR PLAYを筆頭に、WHAT IF、BOSTON、COVERDALE/PAGE等々、数多のセッション・ワークで鳴らしてきた実力派シンガー、トミー・ファンダーバーク。どちらかと言えば裏方スタッフ的なイメージもあった彼が、FRONTIERS RECORDSのバックアップの下、プロデューサーにファブリッツォ・V・グロッシを起用して制作、’05年に発表した初のソロ・アルバムがこちら。
FRONTIERS RECORDSのプロジェクトというと、看板として起用されたシンガーは事前に用意された楽曲をただ歌うだけ、というパターンも少なくありません。個人的にはそれが悪いこととは全く思っておらず、腕利きソングライター勢によって優れた楽曲がズラリ揃っていればそれだけアルバムのクオリティは跳ね上がりますし、寧ろそれを押しのけてまで収録した自前の楽曲が退屈だったら目も当てられないですよ。
但し、本作に関して言えば元々トミーが優れた作曲家であることに加え、どういったタイプの楽曲が自身の爽快なハイトーンVoが映えるか熟知していることもあり、収録曲はすべてご本人のペンによるもの。適度にロックのエッジを効かせつつ、キャッチーなメロディとフックに彩られたメロディアスHRサウンドは、単なる自己満足とは無縁の高いクオリティを有しているのだから流石。中でもアコギを活かしたエモーショナルな曲調が感動を呼ぶ⑥はグッとこみ上げる名曲に仕上がっています。
本作以降、表立った活動のニュースが伝わって来ないのが残念ですが、是非ともまたソロ・アルバムを作ってくれないものか。



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