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1. 失恋船長 ★★★ (2021-07-18 06:29:06)

80年代ODINを率いりクラブシーンを駆け回った苦労人バンドのシンガー、ランディOロバーグ。L.Aムーブメントを牽引するバンドとして目されていたが、結局アメリカではメジャーレーベルとの契約に漕ぎつけず、日本のビクターと契約を結びアルバムをリリースしたが、鳴かず飛ばずに終わった。
当時を知るものの情報では、アメリカのクラブシーンを精力的に回りブイブイと言わせてたらしいが、明るく成り切れない陰気な音楽性と、ヘタウマシンガーの存在がマッチングしなかったという事なのだろう。いずれにしろ。LONDON同様、行き遅れたLA勢を象徴するようなバンドだった。
その不遇のバンドを牽引する看板シンガーのランディが、大手アトランティックと契約、盟友ジェフ・ダンカンをギターに迎え、ようやくシーンの中心に躍り出るチャンスを掴む事となった。
音楽性は、退廃的なムードと明るいL.A風味も打ち出しながら、70年代的なテイストも放り込みガンズ登場後のアメリカのロックシーンを意識した作風を披露。ランディの雰囲気重視の歌声も多彩な顔を見せ頑張っている。
正直、出来過ぎ感が漂い、こんなに唄えたっけ?とアクセル・ローズみたいに多彩な声色で唄ってみたいなオーダーを受けたような印象を受けイマイチのめり込めなかった。ジェフのギターも素晴らしいと思う場面と、似合い合っていない場面がアルバムの中に同時にあり、なんとなく寄せに行き過ぎた感は強い。とは言え、彼等の苦労を思うと文句は言えず、時代に翻弄され行きついたスタイルをして受け止め、華やかさの裏にある苦悩。ポール牧師匠が生前に残した『ドーランの下に涙』なる言葉を思い出してしまった。
メタルバブル弾ける80年代後期からリアルロックが求められた90年代への過渡期に現れた両面をフォローしたバンドサウンドは、その筋のマニアなら大いに支持を受けそうです。名盤だと声高に言うほど好きなジャンルではないが、あの時代に思いを馳せるマニアには押さえて欲しい一品です。



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