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1. kamiko! ★★★ (2021-09-19 22:57:39)

英国産フューネラルドゥーム2012年作
サブタイトル「The Fifth Year Of My Idiotic War」含め、日本語訳をすると「神はここにいない、私の愚かな戦争の5年目」だろう。
ケースが大きいので購入を控えていたが、先月ついにゲット。DVDやPS4のソフトと一緒に収納せざるを得ないサイズでちょっと困る。
もはやこのタイトルで、聴く前から底辺の残念感が漂い、大方サウンド内容の暗さは予測できるが、中身は人生残念感を堪能するドゥームというよりは
ダンジョンシンセ・ダークウェイヴあたりの音楽性と言った方がいいかも知れない。
10年前の作品で、録音状態は時代相応と感じさせるが、ノイズの工夫やさりげないサウンドスケープにスキルを感じさせるところは固有の魅力だ。
ここまで残念度が高いと、Andy Lippoldtという人物、果たして友達はいるのか、一体どんな人生を歩んできたんだろうと心配してしまう。
それくらい絶望感が溢れている。この作品は近作よりもアンビエント寄りで静寂の表現中心で、激しさは僅かにあるものの物静かな暗さの方が勝っている。
Dying in Darkness(2020年)の方が録音がクリアで、起伏があり判りやすい音楽性。どちらも濃い盤だが、ダンジョンシンセ的サウンドなので
今作の方がより上級者向けな気がするね。Until Death Overtakes Meの空気を好むリスナー向けだ。
若干コモリ気味の録音状態はむしろ味わいとして感じられ、Dying in Darknessとは異なる趣きの作品という捉え方をしている。



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