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Glacier (2017年)
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Glacier
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解説 - Glacier
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-10-03 14:58:08)

オリジナルは1985年、フランスのAxe Killer Recordsからリリースした5曲入りのEP。詳しいバイオはサッパリだが、アナログ盤でいうところのA面にあたる2曲とも異なるシンガーが唄っており、B面の3曲を入れると3人のリードシンガーがいる、その内A面はゲスト扱い?何故こうなったのだろうか?興味は尽きないが、このバンドがアメリカのオレゴン州からやってきたと言われると更に驚くでしょうね。湿り気のあるマイナー調のメロディ、アメリカのバンドにありがちな無機質で無愛想はパワフルスタイルとは一線を画す情緒があり、そこに癖はなくストレートかつパワフルに鳴り響くことにより、何者にも属さない普遍的な鋼鉄スタイルを真っ向勝負で挑んでいる。
確かにこの音楽性をアメリカのレーベルが手掛けるとは思えず、彼等がフランスのレーベルに頼るのは当然の結果だろうが、ヘヴィメタル特有の攻撃性と起承転結のあるドラマチックな展開、そして胸を焦がすパッショネイトはクールに振舞いつつも十分に熱量が伝わってくる。インディーズ盤故にダイナミズムには欠けるのだが、そんな事はお構いなしに正面突破、A面とB面の違いも明確に前半のメロウサイトとは打って変わって後半はパワフルなサウンドを展開している。

なによりも素晴らしいのが、その両面が生きている点。どちらも大ありなのである。○○のフォロワーに終わらない個性、メイデン風味とも言える展開も味方につけ自分達らしい味付けがいい。
2020年には、紆余曲折を経て復活を果たし待望のフルアルバムをリリースした彼等、マイナーメタルマニアを歓喜させた一枚として有名ですが、そちらも素晴らしいのですが、やはり今作も合わせて聴いて欲しいですね。



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