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DEATHSONGS FROM THE HYMNAL OF THE CHURCH OF THE FINAL PILGRIMAGE (2020年)
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DEATHSONGS FROM THE HYMNAL OF THE CHURCH OF THE FINAL PILGRIMAGE
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解説 - DEATHSONGS FROM THE HYMNAL OF THE CHURCH OF THE FINAL PILGRIMAGE
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1. kamiko! ★★★ (2021-10-09 23:59:05)

米国産フューネラルドゥーム2020年作
最近は米国産ドゥームは静観しがちな上、真っ赤なブラッディなジャケが好みに全くフィットしないんですが、サウンドのクオリティが高いのでゲット。
Ryan Scott Fairfieldという人の独りプロジェクト。カセットテープリリースだが、今年CDに再録されて発売されたモノを購入している。
底辺の上質フューネラルドゥームは、カセットテープリリースに注目すべし、という格言がボクの中にできつつある。しかし、カセットを楽しむ機材が無いので
こうしてCD化されたものを片っ端からチェックするようにしている。とはいえ、ポンコツドゥームも多いので試聴せずにゲットするのはハイリスクだ。
このバンドは最近のカセットテープリリースの作品中、かなり衝撃を受けたバンドだ。アルバムタイトルが示す通り、限りなく底辺を行く人生残念サウンドだが
ホンモノ感、真性さが半端ナイ。カセットリリースだとローファイ感を味わいとしている作品が多いが、この作品はそうではない。音自体はハイクオリティだ。
歪んだ鈍重なギターとアコースティックギターが織りなす、ドゥームとアングラフォークをミックスしたような楽曲に、エクスペリメンタルテイストを盛り込み
重厚な圧がありながらも、静寂とのコントラストを楽しむ感じだ。ギターサステインの減衰部分の倍音にシンセを絡ませるなど、残響をとても大切にしている。
粘り気の強いノイズや空間を劈くハーモニクスは計算され尽くされている。結構単調な楽曲だが、曲展開云々ではなく、響き渡る音響を楽しむサウンドだ。
「DEATH SONGS」というだけあって、デスヴォイスとクリーンヴォイスによる「歌モノ」という側面もある。死をテーマにした歌を歌っている感じに真性さがある。
楽曲によっては、デジロックの感触があるほど、エクスペリメンタル度は高い。そのワリに楽曲は沈み込む程に重い。そこが面白い。
そういう音楽性なので、サウンドスケープを盛り込んだPERSISTENCE IN MOURNINGあたりのサウンドがツボの人は、必ずやストライクゾーンにハマるだろう。
ボクは毎日は聴けない。この真性さはちょっとしんどいので、ちょっと根暗な気分になりたい時に、たまーに聴いて嗜む、という程度でいい。



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