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Angels Cast Shadows

スイス産ヘヴィメタル2016年作
スイスを代表する神バンドCoronerが再結成して、ニューアルバムはまだかまだかと待ち続けてGrin(1993年)から約30年目が来ようとしている。
その後未発表曲の盤やDVD作品なんかはリリースしているが、フルレングスアルバムについては未だ続報は無い。まあそれは置いといて・・・
CoronerのギタリストTommy T. Baron(今は本名Tommy Vetterliで活動中のようだ)は、地元スイスの後続バンドのプロデュース・ミキシングに
力を入れているようで、このMiracle Flairはそのバンドのひとつだ。(我が家にはもうひとつ69 Chambersというアーティストの盤もある。)
また、有名どころではEluveitieというバンドにも深く関わりを持っているようだが、こちらは完成しすぎ感がボクの好みに若干合わない。
さてこのバンド、ギタリストは専らこのバンドのみで活動しているようだが、そのギターの音像は、割とCoronerのGrin時代の音に近い感触があり、
Tommy Vetterliがミキシングに関わっている影響はかなり強いと感じられる。なので、彼のギターが好きだったリスナーは結構ツボにハマるだろう。
このバンドは女性ヴォーカルが割と真面目に正統派な歌い方をし、楽曲もHR的なアップテンポが多い。キャッチーでクラシカルな印象を持つ。
その点で、Coronerのインテリジェンスでダークな音楽性とは全く異なるが、ギターを始め全体的に心地よく結構ハマって聴き続けた盤だ。
Synchronism(2020年)も素晴らしい作品だが、更にクラシカルさが前面に出た印象で、どちらかというと僅かに完成度はこっちが上かなと思う。
また、69 Chambersも女声ヴォーカルのバンドで結構ギターの音作りがCoronerっぽいが、バンドスタイルにちょっと癖があって好みが分かれそう。、
まあ、どちらも捨てがたいが、こっちのバンドの方がボク好みである。また、気が向いたらこれらの盤もレビューしてみようと思う。
ちなみに、再結成したCoronerのドラマーはDiego Rapacchiettiとなっているが、このバンドやEluveitieにも参加している。

kamiko! ★★★ (2022-03-12 01:15:00)