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THE DIVIDING LINE (2008年)
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THE DIVIDING LINE
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解説 - THE DIVIDING LINE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-03-29 01:14:38)

EL&Pの再結成にしくじったキース・エマーソンとカール・パーマーが新たに立ち上げたバンド3(THREE)、フロントマンのマックス・ベーコンと衝突し、折角レコーディングに参加した2ndアルバムがお蔵入りの憂き目に遭ったGTR、あるいはサミー・ヘイガー人脈に連なるミュージシャン達により結成されたALLIANCE等々…。関わったバンドが今ひとつパッとした実績を残せず、敗戦処理投手的な役回りを担うことが多いせいか、長いキャリアに見合うだけの十分な評価を得られていないように感じられるシンガー/ソングライター、ロバート・ベリーが、ALLIANCEのメンバーとFRONTIERS RECORDSのバックアップを得て制作、’08年に発表したソロ名義では3枚目となるアルバム。
音楽性の方は、これまでの彼の活動遍歴をバランス良く総括するような、ポップでメロディアス、曲によっては仄かにプログレ・ハード風のアレンジも織り交ぜたメロハー・サウンド。派手さはないものの、年齢を重ねても衰えを感じさせない(どころか益々深みを増している)歌声と相俟って、聴くほどにジワジワと沁み込んでくる仕上がりとなっています。特に、エッジの効いた躍動感溢れる曲調にロバートの張りのある歌唱が載った③、アルバムのハイライトに推したい高揚感を醸し出す⑧、エモーショナルな哀愁を湛えたバラード⑨、変拍子も取り入れてアルバム中最も高いプログレ指数をマークする壮大なラスト・ナンバー⑩辺りは、本作の魅力を分かり易く伝えてくれる逸品ですよ。
一見地味でも繰り返し聴き込むと徐々にその魅力に惹き込まれるという、ロバート・ベリーというミュージシャンのキャラクターを体現するかのような1枚。(それはそれで失礼か)



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