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DIS MORTA (2022年)
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DIS MORTA
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解説 - DIS MORTA
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2023-02-03 00:44:22)

リアルタイムで活動していた80年代よりも、インターネットを介してその存在が若いスラッシュ・メタル・ファンにも知れ渡った現在の方がより高い評価を受けている気がする、ニューヨーク出身のテクニカル・スラッシュ・レジェンドTOXIKが、旧譜の再発、デモ音源の発掘といった助走を経て、'22年に満を持して発表した復活作。通算3作目。
1st『WORLD CIRCUS』や2nd『THINK THIS』とがそうであったように、今回もシンガーにメンバー・チェンジが発生していますが、歌唱スタイルが前任者達と同タイプなので違和感はまるでなし。鼓膜をつんざくハイピッチ・スクリームを駆使して歌いまくるVoと、SHRAPNELメタル顔負けの勢いで、ジャズ/フュージョン方面からの影響を伺わせるテクニカルなフレーズを猛然と弾き倒すジョシュ・クリスチャンのGを両軸に、テンション高く畳み掛けるテクニカル・メタル・サウンドは前2作のスタイルを継承・発展させた仕上がりで、バンド側が自身の強みをちゃんと把握していることが分かって頼もしい限りですよ。
一方で、エクストリームなアグレッションのみならず、アコギを用いた静と動の演出、浮遊感漂う立体的なコーラス・ワークに彩られたOPナンバー①が開巻早々に物語る通り、これまで以上にプログレッシブな方向にも踏み込んでいるため「キャッチーさには少々乏しいかな?」とか思いながら聴き進めていたのですが、名曲“HEART ATTACK”と同系統のキャッチーに炸裂する⑦みたいな楽曲もしっかりと収録されていて、隙がねえなと。
個人的には故チャック・シュルデナーのCONTROL DENIEDのことを何となく思い出したりもした1枚。ファンの期待に応える見事な復活作です。



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