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White Lines (1985年)
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White Lines
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解説 - White Lines
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1. 失恋船長 ★★★ (2022-10-22 13:57:22)

英国のVirgin Recordsからもリリースされた4枚目。こうなると音楽的な方向性も見えてきますよね。繊細なギーボードを生かしたメロディック路線へと変更、リズムプレイに象徴されるように柔和なスタイルへと大きく傾いた、コンパクトな楽曲も増え方向性をギュッと絞った。唄モノ路線になったが、ざらつきのある男臭いハスキー系の歌声は変らず、少々似合わない場面もあったりするのだが、キーボードを前に出しつつもロックな歯応えを感じさせる場面もあり、その硬軟のバランスに気を配っている。一般的な感覚で言えば、この路線の方が北欧的に写るだろうが、やはりメジャーでの成功という認識で捉える方が正解だろう。
バンドの本文となるのはヘヴィメタル、しかしそれでは飯が食えない葛藤、その折衷案が具体的に示された今作は、色んな意味でメジャーシーンに売って出る難しさを感じるのだが、1985年という時代、フィンランドのメタルシーンはどのような活況を示していたのか知らないので興味がある。こういうバンドへの対応や人気、そらにはメタル大国フィンランドの下支えとなり今なの中枢にいるのか等、知りたいもんですね。

今の感覚で聴けば少々キーボードも鬱陶しいし、ギターも線が細い、実に懐かしいミックスだが、今の若い人には逆に新鮮に聞こえるかも知れません。多様性を孕んだ北欧メタルの初期型バンドによる意欲作。軟弱になったでは切り捨てられない魅力がある。
果敢に挑んだメジャーフィールド、外部ソングライターの助力も借り見事に化けたと言いたいですね。根底にあるのがメタルだから魅力なんです。



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