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Sunburst~我武者羅 (2021年)
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Sunburst~我武者羅
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解説 - Sunburst~我武者羅
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1. 失恋船長 ★★ (2022-02-09 20:01:31)

SUNBURST~我武者羅というサブタイトルも付いたラウドネスの最新作は予想外の2枚組、最近ベテラン勢がやりがちなスタイルに一抹の不安も覚えるが、これが予想外の形で裏切ってきました。
前作は欧州のレーベルの意向もあったのか随分とワールドワイド仕様に傾いており、ある意味、最も灰汁の薄いアルバムだった。もう少しラウドネス的なアプローチもあった方がとは思うが、スッキリとまとめた印象が強い。今作はそんな前作の揺れ戻しなのか正に日本のメタルになっている。日本語詞になっているからだけではない、曲調そのものに日本を落とし込み随分とジャパネスクメタルへと回帰している。
日本と言わずにニッポンと言いたくなる、ニッポン人による大和魂沸き立つニッポンメタルの感性である。
とくにB面は、そのエッセンスが強く昭和の匂いがプンプン漂う音楽性を踏襲、ラストソングなど70年代フォークである。今回のアルバムに一番近いのはオリジナルラインナップ再結成後、最初にリリースされたアルバムを思い出すが、今回は歌詞がユニークだ。誕生前夜、戦慄の奇蹟、魔界典章、撃剣零化という言葉まで飛び出すが、一番驚いたのは『富士山のてっぺんまで登り火星人の頭にも響かせろ』だろう、人間椅子みたいな歌詞に驚いたが、そんな事など小さいよと思わせる、オールドスタイルの音楽性を超自然体でやっている。①枚目から色んなオマージュが隠し味になっている、ここまでマイケル・シェンカーな曲をやるとも思わなかった。
そしてあのサムライジャケットの意味を大いに噛みしめた、なるほど我武者羅な分けだと妙に納得したアルバムでもある。個人的には、その遊び心に何処まで付き合えるかが最大のポイントだろう。古くさいとバッサリ切り捨てられる音楽性でもある。潔いアルバムでもある、なんとも言えない摩訶不思議なニッポンのメタルである。そして2枚組は正解だろう。
それにしても歳の取り方が上手いバンドだなぁ。



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