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Let There Be Metal (失恋船長)


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Let There Be Metal

なんとなくSpotifyで検索したら引っかかった幻のアメリカンメタルバンドが1986年にリリースしたEPが配信されていた。しかも曲順を変え、全8曲入をオリジナルよりも多い仕様。これには驚いたが、このバンドを自動登録したら幻の1stが出ている。向こうはCD化されたのか?いずれにしろレアモノだけにマニア泣かせの作品である。正直、1stは現物を見たことがない。

ヌルッとしたけだるいロックはグラム系&パンキッシュな魅力を発散、少々ハイトーンもウザ目に絡んで来るが、なんとも言えないアングラ臭が漂い、地下プロレス感が強い。走り出しそうで出さない大味な展開もアングラ臭に拍車を掛けるが、そこに裏街道を生き抜くアメリカンハードシーンを垣間見ますね。
メタルバブルが勃発するまでは、こういうの普通にありましたからね。ポップでシンプルな構成、荒削りなパワーを放り込みヌルッとした毒気を発散、だが、迎え撃つはエピカルな古典スタイルというのが、何とも言えない味わいをもたらしている。なんと説明すれば良いのか言葉が見つからないが、未消化な部分も強いのだが古き良くアングラメタルシーンを想起させてくれた幻のEP。マニアにとってはお宝発掘気分を味わえるだろう。でも一番気になるのは、どういう経緯で世に放たれたかですね。

失恋船長 ★★ (2023-01-18 13:47:32)