この曲を聴け!
JUDGEMENT DAY (2023年)
MyPage

JUDGEMENT DAY
モバイル向きページ 
解説 - JUDGEMENT DAY
→解説を作成・修正
コメント・評価

Recent 50 Comments



1. Tamasa ★★★ (2023-03-09 23:17:22)

国内最強メタルバンドが強力な新人を従えて戻ってきた。
アルバムの完成度は極上。全編疾走メタル感マシマシ。LOVEBITESカラーも特濃となっている。毎度のことながら、この時代によくぞここまでメタルに徹してくれたものだと思う。「Mihoの脱退により、音楽性が変わるのでは?」「売れ線に日和るのでは?」といった声もメンバーに届いていた様だが、それに対してのこの回答には、「気ぃ強ぇなー(笑)」と頼もしさを感じる。本当にここまで有言実行のバンドが過去にあっただろうか。

演奏能力という面では特A級でメンバーのレベルが揃い、ある種異常ともいえるバカテク集団へと進化した。これまでも、ライブでは再現不可能だと思われた楽曲を、軽々とCD越えるクォリティで演奏して見せてきた彼らだけに、今回のアルバムを携えたライブが本当に楽しみだ。⑩は是非haruna固定カメラで観たい(笑)

前述の様に、各曲のクォリティは極上。構成も一見ストレートに見えて凝りまくりで、最もキャッチーな⑦ですら、オープニングのリズムは超難しい。何でここまで凝る?といった、アルバムを通しての変拍子の導入と、その自然さは過去イチかもしれない。特に楽器を演る者にとっては、おいしくておいしくて、そして口あんぐりの曲がこれでもかと並ぶ。最高だ。

ただし、全て手放しで喜べる訳ではなかった。
メタルは、格好よくしよう、メタルっぽくしようと突き詰めていくほど、BPMは速く、音数は多く、ハイトーンも多く、となりがちな音楽だ。活動休止期間によって、楽曲を作る、いじる時間がこれまでより遥かにあった本作は、この時間があまりプラスに働かなかった様にも見える。気合い入れすぎ…とも言えるだろうか。1曲1曲は最高のメタルチューン。でも、A面1曲目ばかりを集めたアルバムは、単調になりがちでもある。誤解がないように言うと、今作は「同じような楽曲」が並んでいる訳では決してない。しかし、消化するのには少々時間がかかるアルバムだと思う。

また、ツインギターも少し気になった。単純にmiyakoの音数が増えて“しまった”点だ。元々、miyakoとmidoriは、史上稀にみるテクニシャンコンビだ。二人ともメチャクチャ上手い。そして、このツインリードが最高なのは、二人の個性が全く違う所。その上で、全く違う2人が、ハモリパートではニュアンスまで合わせた一糸乱れぬシンクロを見せる所だ。今作の2人は、高速フレーズでは、確かに使っているスケール、フレージングにはっきりとした違いはある。しかし、ギターを演っていない大多数の人たちにはどこまで伝わるか…。私自身も、今回初めて「あれ?どっちだ?」と思う瞬間が何度かあった。バトルは色合いが違えば違うほどスリリングだ。Racer Xよりも、Racer X並みにテクニカルなNight Rangerになってほしいと思う。
それにしてもここまで来てmiyakoにまだ伸びしろがあったとは…。近々、もう一皮剥けてとんでもないギタリストに化ける気がして恐ろしい。

今作は、2作分のアルバムのアイディアを詰め込んで高密度になった結果、一言さんお断り的な敷居の高さも生んでしまったのではないかと思う。メタルファンとしてはうれしい限りではあるのだが、少しでも長く続けてもらいたいだけに、少々心配にもなる。

メタルという”芯をぶらさずに曲の幅を広げる”という意味で、前作は見事だった。その歴史的傑作「ELECTRIC PENTAGRAM」を超えるアルバムを作ることが出来るのは、LOVEBITES本人達しかいない。こんなにも堂々とメタルを名乗れるバンドがメジャーシーンに出てくることは、恐らく二度とない。また、このレベルの演奏力を持ったメタルバンドも、男女問わず恐らく出てくることはない。本当に、最後の砦なのだ。
どうも、バイツ休止中に出てきた女性メタル(もどき)バンド群を盛り上げようという機運もある様だが、中を見ると実力はお寒いばかり。音だけで勝負できるバンドは皆無だ。もう日本にメタルの未来を語れるバンドは、LOVEBITESしかいない。




2. モハラド ★★★ (2023-03-10 09:07:14)

手にしてからはこのアルバムばっかり聞いております。この5人の女神に感謝!!
1 2 6 7 9 10 がキラーです。六曲がSでのこりもAという感想
まだまだバンドに煮詰まり感がないのとfamiのまだまだ余裕でーすという佇まいが不気味で頼もしい!

もはや演奏力がSになってしまったので、地蔵でも文句を言う人などいなそうだが重ねて言います。
アスレティックな要素(薄れがちなパワースタンス/ヘドバン)と発音の明解さはもっと欲しい。



3. 失恋船長 ★★ (2023-03-11 16:37:00)

駆け抜ける疾走感、そして親しみやすいメロディ、所謂メロスピなる言葉に反応するマニアには絶大的な支持を受けるバンドであろう、ラブバイツの最新作。ドラゴンフォースとかハロウィーンあたりの音楽性に近いのだろうが、お得意のメイデンよろしくのギャロップビートも盛り込み、オールドスクールを愛する老若男女のハートを掴むことも忘れない。
個人的には、腸にズシンと響く、重心の低いミドル系や、テクニックを生かしたプログレッシブな変わり種などを、放り込みもう少しメリハリをつけて欲しいと思うのだが、彼女達のファン層を考えると、ミドル系ってウケが悪いもんね。
多種多様なメロディックスピードメタルを揃え飽きないように、工夫を凝らしてくれた今作。ともすれば陥りやすいマンネリ感を見事に打破、自らが進むべき道を切り開いた先駆者としての気概を大いに感じました。
個人的にはドストライクなバンドではないので熱心に聞きこむこともないのだが、フォローする人が増えるのはありがたいですね。




4. うにぶ ★★★ (2023-11-23 21:26:43)

Tamasaさんの書き込みの熱量にあてられて「そんなに凄いの?」と聴いてみたアルバムです。バンド自体、全然知りませんでしたが、こりゃ確かに強烈です。ぶっ飛びました。
熱い、速い、メロディが良いと、三拍子そろった硬派なスピードメタル/スラッシュメタル。初期ブラガやドラフォを聴いた時の快感を思い出しました。
遡って過去3枚も聴きましたが、このアルバムが最もゴリゴリにヘヴィで強烈ですね。(1stから方向性はブレず、クォリティも初めから高かったとは思いますが)
確かに音数が多くテンションが落ちないため、最初は「山場ばかりでかえって印象に残らない」なんてことも思ったのですが、6~7周くらい聴いて各曲の個性が耳に馴染んでくると、「これ捨て曲なしの名盤じゃん」と、リピートしまくるようになりました。
JUDAS PRIESTの『PAINKILLER』が、異常に気合が入りすぎてて慣れるのに時間がかかったのに似ています。
押せ押せで「まずインパクトが凄まじい」、そして、「聴き込むと意外に多彩で飽きない」というのを両立できた傑作アルバムだと思います。何よりメタルへの愛情を感じられるところが好き。



発言

評価:★★★ 素晴らしい!! ★★ 良い! まあまあ コメントのみ
→発言を修正・非表示 | 移動
→問題発言を非表示