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ヘヴィメタル/ハードロック
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Première Intervention
(失恋船長)
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Première Intervention
フランス産のメタルバンド。オリジナルは1988年リリース。2016年にNo Remorse Recordsから大量のボートラを追加した再発盤も出ています。日本ではフランスのメタルは完全に格下扱い、とにかく英米と言いますか、まぁ日本のバンドもダメでしたからね。
なんたって日本では邦楽と洋楽という言葉で音楽の区別をつけます、おそらくこの感覚は日本独自のモノでしょう。英語圏ではない島国ニッポン、海外に憧れを抱き文化を模倣した国だからこそ、起こりえた事象でもあります。
洋楽はブリティッシュにアメリカン、ミュージックライフの読み過ぎである。
そんな煽りを完全に受けたフランスのメタルシーン、日本にいると情報は全く入ってきませんが、ワールドワイドな視野で偏見無くメタルシーンを眺めているマニアにはヒッソリと教えたい幻の一枚です。日本のバンドに通ずる歌の弱さも、なんだか逆に嬉しくなる80年代型メタル、多種多様な楽曲を用意、どれもが若干詰めが甘く、また輪郭の緩い音質も手伝い、ヌルッとした作風になっている。フランスならではの軽やかさ、甘美なポップセンスとメタリックな感性、そういうものが混在なり大きくなれないメタルシーンの中で悪戦苦闘する姿が音に現れていますね。
なかなか推しどころがないのですが、その推しどころの無さが最大の聴き所、先人達が築き上げたメタルマナーを遵守する姿勢。そこに引き寄せられます。バランスが悪いと言えばそれまでですが、アルバム一枚で結審するのは難しいです。それだけに次の一手が欲しかったバンドでした。
失恋船長
★★★
(2023-03-19 17:21:09)
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