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叙情/哀愁
PERFECT VIEW
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Bushidō
(火薬バカ一代)
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Bushidō
イタリア出身の5人組、PERFECT VIEWが大幅メンバー・チェンジを経て’23年に発表した4thアルバムは、リーダーのフランチェスコ“ジョー”カタルド(G)がリスペクトを捧げる「サムライの生き様」をテーマに据えたコンセプト・アルバム仕様となっております。その名も『BUSHIDO』!
パワー・メタル・バンドならともかく、彼らのようなAOR寄りのメロハー・サウンドを志向してきたバンドがこの手のコンセプト作品を作るのはかなり珍しいのではないでしょうか?なので、てっきり本編の方もメロパワ・メタル化しているものと思いきや、当然これまで以上に重厚感は増強しつつも、メロディを聴かせる作風はしっかりと継承された仕上がり。随所に和風旋律や日本語台詞、ナレーションが散りばめられた構成からは、手間暇かけた作り込みの跡が伺えますし、何よりコンセプトの構築に足元を掬われて、肝心の楽曲の練り込みが疎かになっていない点が好感度大。ゲストに招いたロビン・ベックと、新Voのダミアーノ・リビアンキがデュエットを披露する③や、タイトル通り勇ましく(かつ物悲しく)突き進む⑩なんてグッとくる名曲ですよ。
話の舞台は戦国時代っぽいんだけど登場人物の名前がコウジとケンジだったり、そもそもあの頃の武士道と『葉隠』的な武士道はだいぶ違うんじゃねえかなぁ?とか、台詞やナレーションに漂う微妙なヘタウマ感(決してカタコトではないんだけど)とか、珍品好きの食指をそそるホツレ感もあるにはあるにせよ、個人的にはそれもまた本作の魅力。
ドラマ『SHOGUN』もリメイクされるご時世ですし、是非お試し頂きたい1枚です。
火薬バカ一代
★★★
(2023-11-10 00:14:59)
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