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Ghost Stories (2024年)
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解説 - Ghost Stories
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1. 失恋船長 ★★ (2024-05-02 18:07:47)

前作はとてつもない強烈なインパクトを残してシーンにBOC健在をアピールした。衰えていかなった創作意欲。昔の名前だけで飯を喰わない現役バンドとしての気概に胸が打たれました。らしさと新機軸を打ち出した先行公開された曲も素晴らしい内容。アルバート・ブーチャードがPVに映り込む姿、コロナ渦ながら彼らは見事にBOCの刻印を押した。

そういう流れがあったとは言え、今作までのインターバルの短さに驚いたが、蓋を開けると内情はMirrorsからRevolution By Nightのアウトトラックを収録したというお話。なるほど、シーンに埋もれ亡霊と化した楽曲を蘇らせる、それは、彼らの足跡を知らしめる一因でもある、そういう意味で見るとアルバムタイトル、GHOST STORIESの味も変ってくるのだが、正直、先行公開された曲から発せられた、当時のパッケージを封じ込め現代に蘇らせた手法、その古めかしいサウンドに驚いていたのだが、前作ほどのインパクトは残していない。これはアウトテイク集だからという事前情報がなくとも、強力なキラーチェーンが散見出来ないなぁと感じるだろう。

勿論、BOC名義に恥じない内容だ。何ならアルバード・ブーチャードのお蔵入していたソロを担ぎ出した過去もあるから、こういうウルトラC的なアルバムを作っても驚きは少ない。しかし、これで有終の美を飾ることが出来たかと言われると微妙だろう。
でも、良い曲はある。かつてもやったMC5のKick Out The Jamsのクールなカヴァー。
BOC風味満点、これがアウトテイクなのかと信じられない気持ちにさせてくれたキャッチーでクールなDon’t Come Running To Me。ロマンティックなThe Only Thing。地味だが癖になるオープニングナンバーのLate Night Street Fight。このバンドらしい浮遊感のあるメロディが耳を惹くSo Supernaturalなど、要所にらしい曲を放り込み成立させている。
前後の曲との組み立ても味があり、アルバム単位で楽しめるのだが、やはりファーストインパクトで勝負できるアルバムでは無い。

それほど、前作の充実ぶりは凄かった。採用した楽曲の時代がポップス寄りの作風なのでハードさが足りないというのも食い足りない要素だろうが、元々ハードさを前面に出すようなバンドでも無かったので大きな問題では無いのだが、これで終わりと聴かされると寂しいのは事実だ。
まぁ老いさらばえ、醜態をさらすこともないだろう。ケン・ヘンズレーとかは、シワクチャの爺さんが若者に混じりタンクトップ着たりとやりたい放題で痛々しい姿だった、まぁマネジメントがしっかりしているか、YouTuberみたいに勝手にやっているかの差だ。もっと言えば美的センスの欠如とも言える。
老害になってまでと納得するしかないだろう。



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