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DANGER ZONE (2024年)
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解説 - DANGER ZONE
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1. 失恋船長 ★★★ (2024-07-10 14:28:18)

北欧初のグラム系ハードバンド。これが今日のオススメですとのこと。親しみやすいハードさ、80年代型のスタイルだが、北欧のフィルターを通しているので冷ややかな感触がある。それでありながらも黄金期を想起させるダイナミックなサウンドがギミック無しで楽しめる。嘘くささよりも生真面目さが勝っており、現代的なテクノロジーの恩恵を受けることで古くささとは無縁の古典をやり切っている。

クソ熱い夏を吹き飛ばす勢いに満ちたロックサウンド。シンガーがW.A.S.Pのブラッキー成分が高く、そこにディー・スナイダー風味が加わりメインとして君臨、裏を支えるリズミカルなベースと、パンチ力のあるドラム。そしてテクに溺れないギターワークは80年型グラムサウンドにフィット。バランス感覚に秀でたサウンドを構築している。

ノスタルジックではあるのだが、若い者が本気でやっているのでフレッシュ感が漂っている。このあたりがこのバンドの魅力だろう、ロックの持つ熱いエナジー、脳天気なパーティーロック系ではないので好感が持てるが、もっと賑やかで楽しいヤツが好みの方には、少々ワイルド過ぎるだろう。また毒気よりもシリアスさが強いので、灰汁は少ない。
そのあたりも猥雑なアメリカングラムとの明確な違いがある。パフォーマンスもさることながら、エネルギッシュなプレイと楽曲構成、コンパクトかつシンプルなアレンジが見事に効いている。

やはり何を聴かせるバンドかと言うヴィジョンを明確に持っているバンドは強い。売れる要素が強いのだが、彼らのようなバンドが増えメタルシーンを再構築して欲しい。



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