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CHILD WITHIN THE MAN (2024年)
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CHILD WITHIN THE MAN
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解説 - CHILD WITHIN THE MAN
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. うにぶ ★★★ (2024-09-29 19:58:20)

今年発売の新譜の中で、最も燃えるアルバムです。あまり期待せずに聴いたのですが、即ヘビロテになり、のめり込みました。
10年ぶりだけど、衰えは感じません。むしろ若返ってる?
ポップなメロディを甘く歌う部分もあり、キャッチーなハード・ロックとも言えるのですが、どの曲にも必ず激しく声を振り絞る熱い盛り上げ箇所が用意されていて、「キタキタキターーーッ!!」って感じで、ゾクゾクします。
このザラついた声、特徴的な節回し、感情移入たっぷりのスクリーム。戻ってきたなー。これが聴きたかったんですよ。お帰り、バズ!!
そして何より、曲がいい。かっこいい。歌メロもいいけど、特にギターのフレーズが凝っていて印象的です。
ほとんどの曲づくりにギターのデヴィン・ブロンソンとプロデューサーのマイケル・“エルヴィス”・バスケットが関わっているからか、寄せ集め感のない、しっかりしたバンドの作品という感じになっています。
豪華ゲスト陣も、目立ち過ぎず、アクセントになるように彩を添えています。スティーヴ・スティーヴンスとまた組んで今後何かやってくんないかな。
SKID ROWの『THE GANG’S ALL HERE』は、エリックの歌も曲も素晴らしかったのですが、コーラスの掛け合いやメロディが陽性で朗らかな印象でした。こちらはベクトルが陰性で歌詞も凄惨な印象があり、メロディアスではあれどシリアスで刺々しい。
でもそこに惹かれます。心を揺さぶられる音楽です。
久々にいいもの聴かせてもらいました。'20年代の名盤を選ぶなら、絶対入れるなー、これ。




3. 失恋船長 ★★★ (2024-10-01 05:58:51)

SKID ROWのようなバンドは衰退するL.Aシーンの象徴のようなバンドとして扱われた、その歴史は日本の商業誌が伝える事は無かったが、セバスチャンにとっては、80年代のキャリアを嘲笑されるような自体に苦々しい思いを感じていたろう。
前作を聴いていないのでなんとも言えないが、正直、今作の作りには驚いた。彼のキャリアはヘアメタルからの脱却である。それを意識して音楽活動に精を出していたのだが、ここでは見事にSKID ROWサウンドが復活している。
これが本当の3枚目というようなアルバムだ。それだけに、随所にオマージュが隠されている。それが賛否を分けるだろう。相変わらず、コレやっているのかと叩く向きもあるだろう。
何よりメディアが軒並み高評価なので、完全に乗っかってきた連中もいるからたちが悪い。後出しジャンケンで豪語される、有名人は苦労するよ。
でもアメリカではもう過去のスターだ。

あの衰えたルックスには言葉を失った。でも人間、ボトックス打たなきゃああなるよ。でもセバスチャンからは、ミッキー・ロークと同じ匂いがするんだよなぁ。ミッキーにレスラーという映画があったように、今作がセバスチャンカムバックと賞賛される事を願うのだが、やはりモダンさを、ここまで捨てるんだという事に驚きを隠せない。確かに今の時代は大御所達が最後の思い出とばかりに、往年のスタイルに帰還している。

だから驚きは少ない。むしろ遅かった位だが前作を知らないのでなんとも言えない。なんで配信盤がないのだろう。
とにかくワイルドでエネルギッシュなサウンドの復権、テクノロジーの恩恵を受けた歌声は衰えを隠すのに一役も二役も買っている。それも功を奏した。若い人には、エネルギーになるような熱量の高いサウンドだと思う。Monkey Businessパート2的な要素はマイナスではない。
しかし潔癖な人は気になるだろう。そして③のような90年代型ヘヴィロックをやるのも否定しない姿勢は買いだろう。

全力で80点のアルバムを作った自分の生きる道があるアーティストは強い。こうなると俄然前作との比較をしたいものである。ダイナミックでワイルドなスキッズサウンドが好きな人は大はしゃぎとなるだろう。



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