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Thrash Zone

アルバムタイトルが示すとおりスラッシュメタルへと接近、そのドライで明快なサウンドメイクは正にアメリカンスラッシュ、その小気味の良い切れ味は実に爽快である。その反面、少々味付けがスッキリとしてしまい、このバンドが持つ灰汁が薄まったという面はあるかも知れないが1989年という時代背景を考えると、むしろこの方向性の方が無難であり、多くのファンを取り込む魅力に溢れている。
かつて多くのフォロワーを持つ日本の著名な批評家からウンコバンドの称号を頂いた彼ら、伊藤政則はアメリカでメタリカが売れているという情報をいち早くキャッチ、その後、手のひらを返したようにスラッシュメタルにも好意的な顔をしましたが、こちらは忘れていません。ライナーノーツ読んでCD聴いて、洗脳されるって統一教会の話かと思いますが、日本のメタルシーンというのは、特定の年齢層には、確実にこの手合いがいますので要注意ですよね。
音楽は音を楽しむモノ、自分の感性を信じられなくなったらお終いです。そもそもなんで批評家のレビューに合わせて意見を変えるのでしょうか?
このバンドは、スタートで躓きましたが、確実に日本にもファンがいて、今作のようなスタイルを構築する器量とセンスがありました。
持ち前のハードコアからの影響は抑えめですが、曲が長くなった分、聴かせるパートも増えリフワーク一つとっても面白味が倍増。賑やかで快活なサウンドへと展開、同時期活躍していたNuclear AssaultやAnthraxと言ったバンドと比肩しうる魅力を発散しています。

失恋船長 ★★★ (2022-07-23 17:43:50)


Dealing With It

2ndアルバム。
ベースのJosh Pappeが突如脱退してしまったため、このアルバムではギターのSpikeがベースを弾いています。

前作をさらにノリを良くして、スピード感が増したような内容で、
最初から最後までガレージライブを聴いているような錯覚に陥るくらいの臨場感と勢いに溢れた作品です。
若干のメタル要素も音の端々に感じられ、前作よりも重くなったような印象は受けますが、まだまだハードコアパンクのサウンドが健在です。
改めて振り返って聴いてみると、この後メタル色の強い作品を出したのは自然な流れかもしれませんね。

はじめてこのバンドを聴く人はもちろん、メタルからハードコアパンクに入る人の入門用にもうってつけだと思います。

イヌマユゲ ★★★ (2022-03-26 15:02:44)


Dirty Rotten LP

ハードコア・パンクとは何たるかの明瞭な答えが詰まった一枚だと思います。
とにかく元気が良く、スピード感に固執した曲のオンパレード。
後世の(クロスオーバー寄りの)スラッシュメタルにも多大な影響を与えたという意味で、歴史的にハズせない一枚です。
(個人的には、この作品の内容に更に脂が乗ったような2ndアルバムのほうが好きですが)

イヌマユゲ ★★ (2022-03-26 14:56:38)


Crossover

正にメタルとハードコアパンクスを掛け合わせたのがスラッシュ等と伝聞されていた時代がありました。それが正しいかは人それぞれですが、今作はそういうジャンルの超えた次元で語られるようなサウンドだし、このスカッと突き抜けた怒号サウンドは多くのマニアに支持されフォロワーも生み出したのは間違いない。
切れ味鋭いサウンドメイクとダイナミズム溢れる演奏、馬鹿テンポ一直線で駆け抜けるだけではない工夫があり、その起承転結のある展開にはヘヴィメタルのマナーに対する忠誠心すら伺える。
当時のヘヴィメタルシーンに対する従来のスピード感、その上を行く刺激が欲しいと思うマニアには絶大な支持を受けており、もっと大きな認知をされるようなスタイルである。
捲し立てる早口な歌い回し、空耳アワーの常連のような空気がなんだか楽しい気分にさせるのだが、そつなくまとめ上げた演奏は、重さよりも鋭さを重視しておりキレッキレであろう。
今の時代、こういうスタイルはどう捉えられるのか興味もあるのだが、ロックンロールをベースにしたハードコアではなく、彼等は明らかにメタルよりのアプローチを取っており、その勢いと鋭さには新鮮な雰囲気を感じさせる。
間違いなく地下メタルの世界で旋風を巻き起こしたD.R.I流のクロスオーバースタイル、若い人にこそ向き合って欲しい一枚である。温故知新、サブスク生活を満喫しているなら訪ね歩いて欲しねぇ。

失恋船長 ★★★ (2021-09-26 13:16:48)


Dirty Rotten LP

ファストコアの大名盤。
雑な演奏にボロい音質ですがそれがいい効果出してると思います。
アホみたいに疾走しまくりでスカっとします。
たまに入るストップ&ゴーも気持ちよく決まっていて良いです。

にくZ ★★ (2008-01-22 22:42:00)


Crossover

テキサス出身の4人組スラッシャー、DIRTY ROTTEN IMBECILIES(薄汚い性根の腐った悪ガキ共)ことD.R.I.が、'87年に発表した2ndアルバム。
全世界で10万枚以上を売り上げたD.R.I.の出世作として知られる本作は、『CROSSOVER』という
そのものズバリなタイトルが示す通り、メタルとハードコア/パンクのクロスオーバー現象を語る上で
欠かす事の出来ない名盤の1つであり、個人的には、彼らの最高傑作と信じて疑わない1枚でもある。
ヘヴィなイントロを経て猛烈に疾走を開始。中盤にはGソロまでフィーチュアして、最後は再びミドル・パートに戻って幕となる、
緩急の効いたOPナンバー①が端的に表わす通り、もろハードコア/パンク路線だったデビューEP『DIRTY ROTTEN EP』や
1stフル『DEALING WITH IT』の作風から一転、飛躍的にスラッシュ・メタル度を高めた本作は、重厚な音作りといい、
更に鋭くメタリックに研ぎ澄まされたリフといい、よりダイナミズムを増した曲展開といい、前2作の音圧の低さに
物足りなさを覚えたメタル者の耳すらもガッチリとキャッチする、問答無用のカッコ良さを誇るスラッシュ・チューンがズラリ。
勿論、10秒にも満たない③の如きハードコア・チューンもちゃんと収録されてはいるけれど、やはりそれ以上に魅力的なのは、
ダイナミックに疾走する②、起承転結を飲み込んだ④、切り裂くようなイントロ・リフにノックダウンされる⑦、
ベース主導で忙しなく突っ走る⑩といった、硬派な高速スラッシュ・ナンバーの数々。中でも④は
「聴かせる」インスト・パートまで備えた、本編のハイライト的存在の名曲だ。
それ以外の楽曲も総じてクオリティは高めで、捨て曲は見当たらない。D.R.I.入門編としても最適な名盤じゃなかろうか。

火薬バカ一代 ★★ (2007-07-02 21:15:00)


Dirty Rotten LP

重量感は無いですけど、ヤケクソ極まった疾走感が最高にカッコイイ!
○藤○則って本当に救いようの無いアホだったんですね。

WINGS OF STEEL ★★ (2007-06-28 00:10:00)


Crossover

スラッシュメタルとハードコアのぶつかり合いによって、本作は生まれた。
これ以前にS.O.D.やNUCLEAR ASSAULTが同じようなアルバムを出していたが、これはどちらかというとノリ重視。
頭で考えずに、ただサウンドに身を任せましょう。

ICECLAD RAGE ★★ (2007-04-01 10:09:00)


Dirty Rotten LP

ポンコツ車がフルスロットルで突っ走ってるかの如き
ドタバタのスピード感が最高。文句無くハードコアの
名盤です。

GC8改 ★★ (2006-11-01 23:27:00)


Definition

ややハードコア色が戻っているものの、なんだか元気がなくなっちゃったな~ってのが第一印象。
まぁCrossoverやThrash Zoneよりは良いけど。

noiseism ★★ (2005-07-07 20:06:00)


Thrash Zone

完全にスラッシュメタルになってしまった。
更に、どの曲もいまいち印象に残らない。
昔は短い曲でもかなり印象が強くてスピーディだったのに。
D.R.I.はこんなことやらなくていいです。

noiseism ★★ (2005-05-27 19:28:00)


Crossover

どうもスラッシュっぽさが出てきた彼らの音源は好きになれない。
が、このアルバムはまだハードコア色があるため、中々聴ける。
もっと勢いがあったら、もっとカッコ良くなったと思う。

noiseism ★★ (2005-05-27 19:26:00)


Dealing With It

前作に引き続き、よりスピーディにドタバタ暴れまくっています。
やっぱりD.R.I.はこういうハードコア100%な音のほうが活き活きとしていて良い。

noiseism ★★ (2005-03-31 20:32:00)


Dirty Rotten LP

若くて活き活きとした新鮮ハードコアな曲が満載!!
最初から最後まで休むことなく走り続けます!

noiseism ★★ (2005-03-31 20:31:00)


Dealing With It

彼らのアルバムの中ではこれが一番好きです。
この勢い、ドタバタ感がたまらない。これ以降は変にメタル寄りになって
しまって、勢い、疾走感が衰えてしまったのが残念。

GC8改 ★★ (2004-12-17 21:40:00)


Thrash Zone

タイトル通り、スラッシュ色が一層表に出てきた感じ。
買った当時はとにかく聴いたものだが、今聴くとそんなに良くもない…。
やっぱりD.R.I.はストレートなハードコアのほうがしっくり来るんだけどなぁ~。
ジャケはお馴染み、非常口のアレ。

Exo ★★ (2004-10-30 09:36:00)


Dirty Rotten LP

伊藤政則氏がたった一行だけ批評を書き、残り全て余白でレビューを書いた、あの名盤です。
メタル色は無いのだが、誰でもすんなり入り込めそうな作品。

Exo ★★ (2004-10-30 09:33:00)


Dealing With It

とにかく休まず走り続けるハードコアな曲がこれでもかというくらい詰まっている。
この独特のドタバタ感が心地よく、ハードコア入門にも使えそう。

Exo ★★ (2004-10-30 09:31:00)


Crossover

初期の飾りっ気のまったくないハードコア路線が好きな僕としてはこの作品はちょっと複雑。
S.O.D.もそうだが、クロスオーバーというジャンルを世間に知らしめる事となった歴史的名盤なのだが。

Exo ★★ (2004-10-30 09:29:00)