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Life in America / The Sound of Your Voice (火薬バカ一代)
The Sound of Your Voice (火薬バカ一代)


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Life in America / The Sound of Your Voice
AOR/産業ロック路線が志向されている本編中においては
ロック色強めの仕上がりで、軽快に疾走する曲調と
爽やかさ振りまくキャッチーなコーラス・ワークに心躍ります。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-11-29 07:31:23)


The Sound of Your Voice

ジェス・ハーネル(Vo)が'95年に制作したソロ・アルバム。「それって誰よ?」という人に説明させて頂くと、ジェス・ハーネルはHR/HM冬の時代にLAからデビューを飾り、2枚のアルバムを発表してメロディ愛好家からちょっぴり注目を集めたメロディアスHRバンド、LOUD & CLEARのフロントマン。本作はその彼氏の1stソロ・アルバムで、制作当時はアメリカの音楽シーンの状況悪化もあって自主制作の環境に留まったようですが、LOUD & CLEARが評判を呼んだことも手伝って、'98年にはマーキー/アヴァロン・レーベルを通じて日本盤発売が実現しています。(THE BEATLESの代表曲の一つ“IN MY LIFE”や、ジェフ・テイトになりきった歌いっぷりが微笑ましいQUEENSRYCHEの“WALK IN THE SHADOWSのカヴァー等も収録)
なので聴き手としてはついLOUD & CLEAR路線の溌剌としたポップ・メタルを期待してしまうところなれど、1曲目がいきなりピアノ・バラードという構成からもお察しの通り、ここで披露されているのは歌が主役のAOR/産業ロック・サウンド。メタル要素は殆ど見当たらないので要注意。とはいえ、ジェスのハイトーンVoを生かした楽曲のクオリティはいずれも高く、特にSIGNALの名曲“DOES IT FEEL LIKE LOVE?”のカヴァー⑤、物悲しいアコースティック・バラード⑥、本編中においては比較的ロック色強めのメロハー・チューン⑦といった逸曲が連続するアルバム中盤にはグッと惹きつけられましたよ。
近頃はとんと中古盤屋でも見かけることがなくなってしまいましたが、掘り出し物をお探しのメロディ愛好家諸氏にはお薦めの一作じゃないでしょうか。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-11-28 01:01:12)