尾崎豊、なかなか端正な男前だったけれど
歌の歌詞は決して小奇麗ではないしスマートでもない。
でも、彼の実直さ故の不器用さや人間臭さが滲み出ていて好きだ。
「I Love You」という流行歌で存在を知ったけれど、次第に
尾崎の歌は「流行歌」として語るには余りに惜しいと思うようになった。
時代を越えて若者と共鳴する力を秘めていると思う。
「尾崎の歌なんてダサい」と片付けられるようでは寂しい。
尾崎の歌は彼が亡くなってから聴き始めたが
私が形に出来ない心の煩悶をこの歌で既に表していた。
勝手に私の人生のテーマソングにさせてもらっている。

断崖の絶壁に立つ様に夜空を見上げる
今にも吸い込まれてゆきそうな空に叫んでみるんだ
何処へ行くのか 大地に立ち尽くす僕は
何故生まれてきたの
生まれたことに意味があり 僕を求めるものがあるなら
伝えたい 僕が覚えた全てを 限り無く幸せを求め続けて来た全てを
分け合いたい 生きてゆくその全てを
心に宿るもののその姿を ありのままの僕の姿を
信じてほしい 受け止めてほしい
それが生きてゆくための愛なら 今 心こめて
僕はいつでもここにいるから 涙溢れて何も見えなくても
僕はいつでもここにいるから