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STOP THE BLEEDING (1990年)
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STOP THE BLEEDING
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解説 - STOP THE BLEEDING
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-08-06 00:52:08)

近頃ベートーベンの“交響曲第5番”をドラム・カヴァーしたことで話題を呼んだらしいテッド・カークパトリック率いるLA出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド(実はクリスチャン・メタル・バンドでもある)TOURNIQUETが、ビル・メトイヤーをプロデューサーに起用して'90年にリリースした1stアルバム。
仕事帰りにCD屋に立ち寄ったら、何と再発された彼らの旧譜がディスプレイされているのを発見。昔3rdアルバムを購入して結構気に入っていたものの、当時は本作も2ndも入手困難だったため、そのまますっかり忘却の彼方だった記憶が蘇り「うわ、懐かしいなぁ!」と思わず衝動買いをしてしまいましたよ。
情緒不安定なロブ・ハルフォードといった趣きのハイトーンVoに、チリチリと鼓膜に突き刺さる音色でリフを刻み、フラッシーにソロを奏でる2本のG、神経症気味にアップダウンを繰り返す曲展開を立体的に支えるリズム隊という、確かな技量を有するメンバーによって複雑に編み上げられ、テクニカルに畳み掛けるサウンドは、名曲①が端的に物語る通り「プログレ・メタルのエッセンスが注入されたスラッシュ/パワー・メタル」といった趣き。
ただデビュー作ということで、例えば②みたいな比較的ストレートに疾走する楽曲があったりと、随所でオーセンティックな正統派HMからの影響がハッキリと顔を覗かせているのも本作の特徴で、特に7分に及ぶ劇的な⑩はガイ・リッター(Vo)のキング・ダイアモンド顔負けのエキセントリックな歌唱に、聴く度に圧倒されてしまう本編のハイライトですよ。
手元にある彼らのカタログの中では、個人的にこのアルバムが一番好きかもしれません。



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