Beatlesが偉大なのは、その楽曲の良さに加え、時代を象徴していたことなのでしょうか。自作自演のスタイル、世界ツアー、さまざまな音楽・楽器・SEを取り入れたアレンジ、髪型・髯・服装といった風貌など、数え出せばきりがありません。これらは今では当然のことですし、いつかは誰かがしていたのでしょうが、初めにしたことが偉大です。 サウンド面では、大きく分けるとライブや映画に追われていた時代("Help"くらいまで)、レコーディング中心になった時代("Sgt.Pepper's"くらいまで)、昇華して解散に至るまで("Let It Be"まで)になるのでしょうか。録音の技術革新もあり、初期と後期では同じグループの曲とは思えないほどの変化がありますが、いつの時代にも、その根底にあるのはBeatlesらしさとしかいえません。 公式デビューから解散までの僅か8年間で、20世紀の音楽スタイルを創り上げた感さえあります。