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BLACK SABBATH
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BLACK SABBATH
コメント・評価
始まりはいつも雨、、、「黒い安息日」
あまりにも衝撃的なデビューであった。この驚異的な1stアルバムがわずか48
時間で造られたと言うのは有名な話である。タイトルチューンもそうだが全編
にわたるビルのドラムとギザーのベースのプレイは開いた口が塞がらない程の素晴
らしい内容である。更に特筆すべきはアイオミのギターサウンドである。
音質、フレーズ、リフ等全てが有り得ないものであった。そしてオジーの存在であ
る。持って生まれた唯一無二のその声質は聴く者を選んでしまう程個性的であった
が凄まじいカリスマ性を身に纏ったオジーは2005年の現在でもそのオーラを
放ち続けている。かくして全てのヘヴィーロックの原点であるサバスサウンドは
この「ブラックサバス(邦題 黒い安息日)」から始まったのである。
戦争の豚達、、、「パラノイド」
あまりにも有名なアルバムである。このアルバムも「ウォーピッグス」と言う
とてつもなくグレイトな曲で幕を開ける。サバスの4神が一丸となり鋼鉄の如く
襲い掛かって来る。アイオミサウンドにも更に磨きがかかり気持ち良さすら感じて
しまう。勿論リズム隊も驚異である。大ヒット曲である「パラノイド」を含むこの
アルバムはサバス史上、いやヘヴィロック史上5本の指に入るのは間違い無い程
の素晴らしい曲で埋め尽くされている。「プラネットキャラバン」~「アイアン
マン」の流れには度肝を抜かされた。2005年の現代でも色褪せる所か新鮮
さすら感じてしまう。ビルも狂った様に叩きまくっている。ビル、貴方の様にドラ
ムがプレイ出来たらどんなに素晴らしい事でしょう。
永遠に抜け出せない甘い葉っぱの魔力、、、「マスターオヴリアリティ」
サバス史上最もメタリックなアルバムである。個人的にサバス史上1,2位を
争う程好きな「スウィートリーフ」でアルバムはスタートするが、この曲において
もビルは素晴らしいプレイを披露している。オジーも前2作より高音域を多用して
いる。後世のメタルミュージシャンに一番影響を与えたサバスサウンドがこのアル
バムなのではないだろうか。アコースティックサウンドも導入されて来たが、静
と動の対比がより強調され極上のサバスサウンドに仕上がっている。ラストの曲
に至っては、到底普通の人間では想像出来ないリフの嵐である。
白い粉に埋もれて行く恐怖、、、「Vol4」
突然の泣きのギターで一瞬の戸惑いは隠せないが、やはりサバスサウンドは健在
であった。この気持ちの良いくらいに繰り返されるシンプルなリフの素晴らしさと
言ったら、、この曲に置いてもビルの活躍が見逃せない。どうやったらこのシン
プル過ぎる程シンプルなリフにこんなにもナイスなドライヴ感を出せるのであろう
。更に凄いのが「チェンジス」と言うバラードである。サバスでバラード?と思わ
れるであろうがこの透明感のある冷たい湖の湖底に吸い込まれて行く様な感覚は
正にサバスサウンドそのものである。しかも確実に進化しているのである。
しかし美しいメロトロンとオジーヴォイスに聞き惚れている場合では無かった。
サバス史上5本の指に入るであろう名曲「スノウブラインド」の圧倒的サバスサウ
ンドに打ちのめされてしまう。アイオミの歪んだアルペジオが天国まで連れて行っ
てくれるであろう。そしてラストの曲で無限地獄へと、、、、
究極のオジーヴォイスは血まみれの悪魔か、、、「血まみれの安息日」
ああ、何と素晴らしいタイトルチューンであろうか。アイオミがアイオミである
為の全てのギターサウンドが凝縮されているではないか。重く、美しく、激しい
サウンドが聴く者を決して話さない。更に特筆すべきはオジーのヴォイスである。
ここに悪魔のピークが存在している。このアルバムに置けるオジーのハイトーン
ヴォイスは驚異である。好き嫌いは有るにせよ、間違ってもオジーが下手だと思っ
ている諸君、顔を洗って出直して来るがよい。以前にも書いた事があるがこのアル
バムのオジーのVoを聴いていると故ジャニスジョプリン(伝説の女性シンガー)
を思い出す。ダミったハイトーンヴォイスはジャニスを彷彿とさせる。ジャニス
を知らないと言う諸君は是非勉強の為に聴いて欲しいものだ。
後「サボタージュ」「テクニカルエクスタシー」「ネバーセイダイ」と素晴らしい
アルバムが有るが、厳密に言うと「サバスサウンド」は上記の5枚までと考えて
いる。勿論ディオ、ギラン、マーティンが加入したアイオミのプロジェクトも
ヘヴィーロックとしては凄まじい内容ではあるが、私の考える所のサバスサウンド
とはかけ離れている。オジーオズボーン、トニーアイオミ、ギザーバトラーそして
ビルウォードの4人でなければサバスサウンドには決して成り得ないと確信してい
る。
あれから30数年、再結成した4神が「リユニオン」に置いて繰り出した真のサバ
スサウンドには感動した。泣いた。平伏した。生きていて本当に良かったと思え
た。本物は凄い!決してだれの模倣も許さないこの究極のヘヴィーサウンドは
永遠なのだ。「ブラックサバスってHR?HM?」、、くだらない。
ブラックサバスは「ブラックサバス」なんだ。
エビフライ
★★
(2005-11-18 14:26:00)
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