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CRADLE OF FILTH

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コメント・評価

クレイドルを聴きたいと思ったら、まずはどのCDを買ったらいいんでしょう。アルバム毎に世界観がかなり違うので迷う所ではありますが、ちょっと考えてみたいと思います。とりあえず「名盤」だと思う4枚から…
「DUSK AND HER EMBRACE」…ダニのキレ具合が凄まじいです。高音シャウトばっかりという気がしなくもないけれど、全体的にメロディがロマンティックでHell AwaitsのカヴァーやNocturnal Supremacyのセルフカヴァーも美味しいです。
「CRUELTY AND THE BEAST」…世間では一番評価されているアルバム。ダニのストーリーテラーとしての才能を感じさせる本編、キレてるボーナストラックが特徴です。一曲ごとのドラマティックさは一番だと思います。ただ、クレイドルのウリであるボーカルがあまり前面に出ていないのとドラムのミックスが変など、ちょっと初心者に勧められない要素もあります。
「MIDIAN」…ダニのボーカルの表現力が飛躍的にアップしてます。荘厳なメロディを奏でる女声コーラスやキーボードなどメロディックさが前面に押し出されキャッチーな印象。このアルバムでドラマーが代わってますが疾走感あふれるブラストとフィルインが心地よいニコラスに較べ、「DEATH MAGIC FOR ADEPTS」の語り部分などでは歌うようなドラムを奏でるエイドリアンになっています。まぁここらへんは好みですね。
「Damnation and a day」…クレイドルが別次元にいってしまったと感じさせる一枚。とにかく生オーケストラを使っているだけあって荘厳です。全体の完成度で見たら一番かも。曲が多いのに捨て曲なんて言葉とは無縁のアルバムです。正に全曲がクライマックスですね。ただ前作よりキャッチーさは減ったような印象です。
…ここまで書いてみて、やっぱりどのアルバムもいいなぁ、と思ってしまいます。やはりここは素直にベスト盤「LOVECRAFT AND WITCH HEARTS」を勧めた方が良いのでしょうか。各アルバムの良いとこ取り(でも「MALICE THROUGH THE LOOKING GLASSよりA GOTHIC ROMANCEのが良かったなぁ)+「FROM THE CRADLE TO ENSLAVE」といった感じのDISC1、そのセンスには定評のあるカヴァー曲と秀逸なリミックス(ただしテクノミックスは頂けない)が素晴らしいDISC2の2枚組みで、名盤の誉れ高い「CRUELTY AND THE BEAST」の曲は「DESIRE IN VIOLENT OVERTURE」「BATHORY ARIA」(とインスト)以外全曲を収録している、まさにベストといった様相です。最初に聴くものとしてこれ以上のものは無いでしょう!!
以上かなり個人的な意見でした。

Usher-to-the-ETHER ★★ (2003-11-04 04:24:00)


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