高校生の時に1stを聞いたときは、まだHM歴短かったのと、プログレってよくわかんなかったので、「それなりにかっこいいバンド」の一つでしかありませんでした。それから3~4年たって2ndの「IMAGES AND WORDS」を聴いてとにかく衝撃を受けましたね。当時はMETALLICAの「METALLICA」の後ということもあって巷にヘビーな音像をもつバンドは多くいましたが、このバンドはそのどれとも異なる異彩を放ったバンドでした。 そのHMらしさの象徴たる重さ・激しさ、複雑な曲展開、そこに乗るキャッチーでわかりやすいメロディ、感情移入過多ともとれる熱い熱いVo、そしてこの複雑な楽曲をいとも簡単に演奏してしまう楽器パート…。これらが高い次元で理想的に融合したのがこのアルバムです。これ以降増えたフォロワーや、そして自分達でさえも容易に越えることの出来ない金字塔を打ち立ててしまったと思います。その後1stを聴き返して改めてすごいバンドですごいアルバムだったと再認識しました。 その後、「AWAKE」、「FALLING INTO INFINITY」「METROPOLIS PT2 SCENES FROM A MEMORY」を発表しますが、どんどん深遠な世界に入っていき、敷居が高くなってしまったように思います。1st、2ndの頃にあったキャッチーさが減ったように感じるんですよね。音楽としては常に高いレベルの作品を提示してくれているとは思いますが、正直言って気軽に楽しめない作品が多いです。(評判いい「METROPOLIS2~」もいいアルバムだとは思うんだけどどうも入りこめない…) 「IMAGES AND WORDS]は15年のHM/HR歴の中でBEST3んび入るほど聴きこんだし気に入ってるアルバムです。自らが作った高いハードルを越えることが出来るかどうかがこのバンドの唯一にして最大の課題だと思います。 それだけ孤高のバンドなんだよなぁ…。