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HALFORD

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コメント・評価

「お披露目興行」
この言葉がぴったりと来るのが彼のファーストアルバムであった。
ロブがHMに帰ってきた。これは大いに歓迎せねばならない。
楽曲も良いしへヴィで疾走感も失ってはいなかった。
しかし、「何かが違う」と感じずにはいられなかった。
単なる「過去の遺物の焼き直し」なのであった。
HMにはいわば囲碁や将棋の「定石」が存在する、と私は味わっている。
JUDAS PRIESTの偉大なところは、定石を踏まえた上で、それを乗り越え、時には「アレ?」と思わせるパターンを編み出す、いわば時流を捉えた雑食性にあった。
リスナーの中には「復讐の叫び」、「背徳の掟」、「ペインキラー」こそが正統派で「黄金のスペクトル」、「ターボ」、「ジャギュレイター」、「デモリッション」は異端、なる方程式があるに違いない。
私はあえて「NO」という。
聞きこめばJUDAS PRIESTの作品は各作品が違いを持っていると分かるであろう。
HALFORDが択った道、それは、一番あってはならない安易な「妥協」だった。
聞き込む気になれないのだ。何の疑問も抱かせず、ただ、過去の遺産をちょっとフレーズ変えて歌ったあの作品はお披露目としては成功だが、それ以上の意味がない。
デス・メタル、モダン系のニューメタルなど「メタル」にカテゴライズされるバンドは山ほどあるが、彼らを牽引するのがJUDAS PRIESTであり、HALFORDである。
だからこそ2ndでは思いっきり飛躍してほしい。何度もCDを聞きたくなるような、メタルの王者の威厳を見せてほしい。
メタルの様式内での裏切り大いに結構。
疑問を抱かせまた聞きたくなるような作品が世に出た時、初めて「ロブ・ハルフォード復活」と声を大にして喜ぶであろう。

Metropolis ★★ (2002-05-05 22:33:00)


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