この曲を聴け!
Imaginations Through the Looking Glass / BLIND GUARDIAN
メタラァ ★★ (2004-10-09 11:48:00)
ファン待望のBLIND GUARDIAN初のDVD作品。
このDVD収録のために開いた、と言える彼らが主催のフェスティバル「BLIND GUARDIAN OPEN AIR」が収められているため"完璧"と言いたくなるまでの完成度を誇る作品になってます。
まずはDISC2のボーナスについて。
ファンなら興味深い彼らへのインタビュー、今回のフェスティバルについて振り返るメイキング、本編には収録されなかった「Majesty」「Into The Storm」「Welcome To Dying」「Lost In The Twilight Hall」(ヴァッケン・オープン・エアー等からの映像)、曲と一緒に写真が見れるスライドショウとこれも充実した内容。ライナーでも語られいる隠し映像は見つけるのは簡単。イジればすぐに見られます。でもこれ、DISC1に収録した方が格好よかった気もするなぁ。本編を観る前に観とく、みたいに出来るから。
ギターの国から2002.遺言さんの仰るとおり、ドイツ語なので何を言ってるかわからないのでドイツ語のわからない常人には(笑)字幕は必須ですので、是非日本盤を!インタビューで「日本では…」っていう言葉が出てくると嬉しいですね!
続いてはパッケージ。
映画にもなり、彼らのファンには馴染みの深い「指輪物語」を基調としたジャケット・イラスト、DVDのメニュー画面もまるで映画「ロード・オブ・サ・リング」を髣髴とさせるなんとも言えない作り。"あの人たち"もジャケットに登場し、「指輪物語」の原作・映画ファンもBLIND GUARDIANのファンも大満足!!
さてさて、いよいよ本編です!!(笑)
選曲は文句なし!!勿論、まだ聴きたい曲がないわけじゃないけど、これだけ名曲・超名曲で彩られたセットリストに文句なんぞ言えません!特に収録されて嬉しかったのは「The Last Candle」「Somewhere Far Beyond」「And Then There Was Silence」ですね。昨年発売の2枚組みの「LIVE」には収録されなかったので余計に嬉しい!ここで初めて聴けた「Banish From Sanctuary」も良かった!まぁ、『IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE』からの選曲がちょっと多い気もするけど(『Born In A Morning Hall』と日本盤ボーナス・トラックを除けば全部やってる!)、曲は良いので許したい。(笑)
曲に合わせて完璧にシンクロする照明、カメラ、そして炎。ステージ上にセッティングされたリング状のスクリーン。総てがライヴを盛り上げ、止めどなくオーディエンス(勿論画面の前にいる我々も含む)を刺激し興奮させる。特に「Past And Future Secret」の映像は余りにも綺麗!!そういうところにも注目してもらいたいな。
"花道"のようなものもメタル・バンドのライヴでは見かけないものなので見付けたときは可笑しかったです。でも、格好良く活用されてます。
サウンドも文句なし!!
そのオーディエンス(勿論我々も)もライヴを盛り上げるのに必要不可欠な要素です。みんな歌いまくってます!!歌いまくってます!!歌いまくってます!!ステージから発せられるメタルの爆音に負けじと歌いまくってます!!だから、画面の前の俺も歌いまくります!!いや、冗談じゃなしに歌わずにはいられません!!彼らの持つ曲の力、ライヴならではの雰囲気が素晴らしく、本当に歌わずにはいられません!!関係のないところで「Valhalla~」と歌い出すオーディンスは微笑ましい。
そして彼らは「The Bird's Song」では言うまでもなく"あんなこと"に…。(笑)「俺も歌います!」と言わずにはいられないよ、ホント。
バンド側も、さすがヨーロッパではトップ・クラスのメタル・バンド、その演奏のクオリティはプロフェッショナル!!
トーマス・"トーメン"・"タンクトップがランニングシャツ"・スタッシュのいつ見てもどれかしらシンバルが揺れているシンバル叩きまくり、そして力強く強固な、それでいてBLIND GUARDIAN独特のリズムを叩き出すドラミングは圧巻!
マーカス・"コーラスも上手い"・ズィーペンの激しいヘッドバンギングと完璧なリズム・ギター、この人、ホントにコーラスも上手いし正確なリズムを刻んでますね!!俺も驚きました!それも激しくヘッドバンギングしながらですよ!ステージ映えする人です。
アンドレ・"本当に楽しそうにギターを弾く"・オルブリッチも"王子"の名に恥じない(笑)魅力的なステージングとメロディアスなリード・ギターを聴かせてくれオーディエンス(勿論……)を盛り上げてくれる。優雅です。(笑)
ハンズィ・"もうすぐアゴなし。いや、すでに?"・キアシュはその恰幅の良いお体に負けない迫力と威厳、さらにはその真逆に位置する親しみ易さを兼ね備えたステージングでファンを魅了します。クスッとくるようなMCも良いですね。「厄介な歌は終わった!」とか。(笑/DVD観てないと判らないだろうから早く観て下さいね)「LIVE」と同様、リスナーが"主旋律"と思ってるメロディをハンズィが歌わないこともあるけど、それでも格好良いですね。ただ、下っ腹はなんとかして下さい。(笑)
敢えて注文を付けるとすれば、もうちょっと真正面からの映像が欲しかったかな。もっと照明の全体像を見てみたい、っていうのがある。それと、ステージ上のリング状のスクリーンをもうちょっとフィーチャーしたカメラ・ワークがあればもっと良かった。ただ、たまにそのリング状のスクリーンと曲の雰囲気が合致してゾクッとするよな感覚に陥ることもありました。(先述のように「Past And~」の映像は凄く良い!!)だからこそ、もう少しフィーチャーして欲しかった。
あと、「LIVE」を聴いてるときから思ってたのがアンドレ王子のリードはちょっとワウをかけ過ぎな気がする。昔の曲ではもう少し適材適所でお願いしたい。
まぁ、こんな注文は全体の満足感からするとあくまでほ~んの微々たるもの。本当は素晴らしいカメラ・ワーク、照明、炎、メロディ、演奏に酔いしれてる時間が圧倒的に多いですよ。ホントにここまで素晴らしいライヴ映像はそうはない(はず)です。
映像が曲とシンクロする様が本当に格好良い!
これを観ていて泣いた箇所が2箇所ありました。まずひとつは「The Last Candle」を聴いてるとき。あまりに素晴らしい曲なので観ていて・聴いていてジーンときちゃいました。
それから上でギターの国から2002.遺言さんが仰ってるように「And Then There Was Silence」の10:00過ぎ辺りの「ら~らららら~ららら~ららら~」の部分に大合唱。元々ここは大好きな箇所で、そこがライヴでこんなにまで歌われ、総てが一体となり、飛び跳ね楽しそうにし、アンドレも非常に楽しそう。俺も余りの楽しさに笑ってましたが目にはマジで涙が浮かびました。素晴らしい瞬間でした。幸せです。
「Mirror Mirror」で閉められるライヴのラストはオーディエンスの歌声も照明も炎・パイロもバンドも最高潮を向かえ、実際にライヴで味わうような心地よい疲労感と共に幕を閉じていきます。
B!誌のインタビューで語られていた『1日目と2日目での服装の違い』について念のため言っておくと、勿論ハンズィはインタビュー通り同じ服装、トーメンは確かに白のタンクトップと黒のタンクトップで色は真逆なんだけど、どっちもタンクトップということであんまり気にならないと思う。アンドレは結構違いの出た服装だけど、どちらも赤と黒を基調とした格好なので俺は気になりませんでした。マーカスに到っては間違い探しする気で観ないとわかんないんじゃないでしょうか?(笑)前開きか胸のところまでしかボタンがないかで、どっちも似たような生地なので全くと言っていいほど気になりませんでした。もしも「服装が違うなら観てて冷めちゃいそうだなぁ」なんて思ってる人は、そんなに気にするレベルのものじゃないのでご安心を。
「このバンドが好きで本当に良かった」
このDVDを観た人なら誰でもそう思えるはずです。本当に素晴らしいDVDです。さぁ早く、買ってない人は買って、部屋を暗くして(まぁ、暗くするのは任意で構いませんが/笑)、大音量でこれを観て、一緒に歌って下さい!!
さぁ、早く!!早く!!!!
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